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(C)2006 Nord-Ouest Production - Mac Guff Ligne - Studio O - France 3 Cinema - Rhone-Alpes Cinema - Artemis Production - Zahorimedia - Intuitions Films - Lucky Red
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アズールとアスマール |
監督・脚本■ミッシェル・オスロ(『キリクと魔女』)
音楽■ガブリエル・ヤレド(『ベティー・ブルー』)
(日本語吹き替え版)
声の出演■香川照之
■■■■■浅野雅博
■■■■■森岡弘一郎
配給■三鷹の森ジブリ美術館
公式HP こちら
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本国フランスはもちろん、日本でもスマッシュヒットしたアニメーション『キリクと魔女』の監督ミッシェル・オスロの最新作は、舞台をアフリカから一転、中世のイスラム世界に移した神話的ファンタジー・アドヴェンチャー。
白い肌に青い瞳の少年アズールと褐色の肌に鳶色の瞳の少年アスマール。二人は一緒に育ってきたが、アズールの父親によって離ればなれにさせられてしまう。アズールは青年になって、いつか子守歌でアスマールの母に聴かせてもらった歌に登場する妖精を探しに、一人イスラム世界に冒険の旅に出る。そして仲間や魔法の力を借りて、数々の困難を乗り越えていく。
本作は3Dアニメではあるが、しかし、日本やアメリカのそれとは大違い。例えば『レミーのおいしいレストラン』が、霧や夕暮れの街の光のグラディエーションなどを再現し実写と見紛うばかりのリアルな映像を目指すのに対して、今作では背景が平面的にデザインされ、実写ではなく絵画を志向する。心奪われるはアラベスク模様の精緻な美術。
オトナは絵の美しさに、コドモは少年たちの冒険にドキドキする、この夏休み、最高のファミリー映画。 |
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映画が始まって、しばらくすると、あっと思う。フランス人少年の言葉は訳されているのに、アラブ語のセリフはそのままなのだ。もちろんこれは監督の意図。これが世界の正しいあり方というわけ。
これだけ聞くと、なんだかめんどくさい映画みたいだけど、そんなことは全然ない。監督はとてもピュアな表現をしたまでなのだ。フランスではアスマールは使用人の子としての扱いをうけ、中東では今度はアズールが「不吉な青い目」の持ち主として差別される。わかりやすい。明確で強烈な対比。
アズールは秘密の鍵を探したり、深紅のライオンや虹色の翼を持つ怪鳥と渡り合ったり、極悪商人の追っ手と剣を交えたりして、勇気や知恵を試され、いよいよ妖精のいるところへたどり着く。
…ここまでは、教科書通りの姫救出物語なのだが、この後展開するラストが驚愕なのである。この思いもよらない仕掛けがもたらすあっけらかんとした幸福感がすばらしい。大理想をぬけぬけと恥ずかしげもなくやってみせる、アニメにだけ許されるラスト。『パンダコパンダ』で川に流されていたパンちゃんが助かったのが嬉しくて、思わず町中の人が川に飛び込んでしまう、あの幸福感に似ている。
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上映時間は>こちら |
『ドルフィン・ブルー』
『パイレーツ・オブ・カリビアン』(吹替)
↑字幕版は継続
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『アズールとアスマール』(字幕版)
『レミーのおいしいレストラン』(字幕/吹替)
↑25日、26日、27日先行上映あり
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vol.23 『夏のはじめに』 |
もはや夏です。
いよいよ始まりました。ジブリ美術館とのコラボレーション企画第1弾。
『アズールとアスマール』。
『ポケットモンスター』や『ハリーポッター』に押されがちですが、
大変素敵な作品です。
ぜひご鑑賞いただければと思います。
だって、「ジブリ」ですから。
しかし、僕だけなのだろうけども、夏休みになると、
「ジブリ映画」を思い出す。
正確に言うとそうではないような気がするけれど、
全体的なイメージは「ジブリ」なんである。
僕が物心付く前から、僕の父は映画の営業マンをしていた。
とは言っても、大作映画とか興行映画の営業とかではなく、
科学の実験映画(「そら豆の発芽まで」とか)やら、交通安全のアニメ(「車っておっかねー」的な)とか、
いわゆる教育映画と呼ばれるものを学校や図書館なんかに営業や映写をしに行く仕事。
だから、よく父は営業先に映写機(16mm)を持って行き映写をしていた。
そんな映写の仕事に僕が小さいころはよく付いて行ったもので。
学校や公民館、市役所や視聴覚室。ありとあらゆる場所で上映していた。
幼心に父と映写機とフィルムがあればどこでも映画は出来るもんだと思っていたし、
実際上映していたし、いつもの父とは違う一面を見られて楽しかったことも憶えている。
しかし、そんな仕事に付いて行くと決まって僕は映写室から映画を観ることになる。
(一応お客さんではないから当然なのだけれども。)
映写室に子供がいるというのはかなり異質であったが、かなりアイドル的な存在だったのも事実で。
そりゃ当たり前である。大人の仕事場に子供がいれば、邪魔扱いか、可愛がってくれるか、しかないわけで。
自分で言うのもどうかと思うが、当時の僕はいわゆるクリクリお目目で華奢なナイス子役的な子供で。
父は太っちょおじさんではなく、どっちかと言うとロベルト・ベニーニ的なイタリア系。
迷わず可愛がっていただけた。ジュースもいただけた。お饅頭もいただけた。
またまた、小悪魔的な子役の振る舞いも、知ってか知らずか身に付けていたので結構な頻度で、それらギャランティ的なおやつをいただけた。
そんな映写室内アイドル生活を送っていたから、そのころ見た映画のほとんどが映写室からだった。
(「電球の仕組み」とか「○○君の交通安全」とかではあったけれども)
ジュース片手に饅頭片手にまんじりともせずに、双葉が開くまでの倍速撮影映画を観ていたわけで。
自分で言うのもどうかと思うが、何とも「しおらしい子供」で「小悪魔的な子供」である。
だから、ここまで読んでいただくとわかるように、僕は
『ニュー・シネマ・パラダイス』が観られないわけである。
確かに1回は観た。
でも、あの当時が、あの映画にはまんまあるようにしか見えないのである。
映画の中に、「トト原口」がいるわけで。「アルフレード原口」がいるわけで。
別に涙が出るとか、感動するとかではなく、恥ずかしいというか懐かしく感じてしまうのである。
僕はイタリア人ではないけれど、映写室から映画を観たことがある人は必ず感じるのではないだろうか。
「映画というものの本質(?)」が言葉では言い表せられないけれど、そんなものがあるような気がしてしまうんである。
と、ここまで書いて「夏休みになると、なぜジブリ映画を思い出すのか」を書けていないことに気付きまして、
さらには映画館のメルマガなのに、「なぜ、個人の思い出を、自慢げに」書いているのかと、はたと気付きました。
もはや、字数が尽きたので、「夏休みとジブリ映画の思い出」は次号に続くということで…。
なにはともあれ、
『アズールとアスマール』。
やっぱり、「そんな(どんな?)」子供のころの思い出や経験が大人になっても生きているんだというテーマがストレートに描かれているお話だと僕は思っております。
いろいろ読み解こうとすれば深いお話ですが、
お子様とご一緒でも、大人同士でも、単純に子供心で観ていただいて楽しめる映画だと思いますし、観終わった時に子供のころを思い出させてくれるお話だと思います。
オススメです。
そんな僕も
劇場内にて
「ポケットモンスター」のダークライを捕まえつつ。
『アズールとアスマール』 (C)2006 Nord-Ouest Production - Mac Guff Ligne - Studio O - France 3 Cinema - Rhone-Alpes Cinema - Artemis Production - Zahorimedia - Intuitions Films - Lucky Red
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月イチでやるといってあったので、このところ試写でみた映画で気に入ったものの「先取りリコメンド」をまた。良かった作品の紹介というだけで、シネマシティでの上映は未定なのでご注意下さい。
『パンズ・ラビリンス』 … これはぜひシネマシティテークで上映させてもらいたいと思っている。シネマカウンシルでも取り上げた『デビルズ・バックボーン』や『ヘルボーイ』の監督ギレルモ・デル・トロの最新作。1930年代後半に起こったスペイン内戦下、過酷な現実から心を守るために想像の世界へ逃げ込む美しい少女の物語。
父親は戦死、母の再婚相手は冷酷かつ残忍な軍隊長。激化する戦争と、すさんだ家庭状況の中で少女は半神半獣の妖精を見る。妖精は「あなたは失われた王国の姫だ」と告げる。しかし姫と認められるにはいくつかの試練を乗り越えなければならない。少女の秘密の試練と、厳しさを増していく戦況が、激しく交錯されていく。
『ミミック』で名を挙げた監督らしい、ダークなテイストの幻想世界美が見事。今年度アカデミー賞を美術賞、メイクアップ賞、撮影賞とヴィジュアル面で独占したのも納得。物語の骨組みは昨年の強烈作『ローズ・イン・タイドランド』に似ていなくもないが、あちらが討とうとしたのは「偽善的な道徳」であって、それを乗り越えるしなやかな想像力と生命力の賛歌であったのに対し、今作は驚くほど真摯に戦争に向かい合い、蒼ざめた想像力を称揚しながらも、それに耽溺するのではなく、むしろ乗り越える強さをこそをうたいあげる。
少女のイノセントな祈りに落涙を禁じ得ない、傑作。
『この道は母へとつづく』 … 一言で言ってしまえば「ロシア版『母をたずねて三千里』」。世界が終わったあとみたいに荒れ果てたツンドラの大地に、ぽつんと建つ、孤児院。そこには幼い子からすでに働いている青年まで、何十人という子どもたちが住んでいて、その子らを、外国から養子を求めてくる客に紹介して院を運営している。
あるイタリア人の夫婦が院を訪れ、ひとりの少年を選ぶ。少年は幸運だと回りから羨望と嫉妬の目で見られ、「イタリア人」というあだ名をつけられる。これが原題「ITALIANETZ」の意味。だが少年は、以前引き取られていった子どもの母が、今になって院に訪ねてくるのを目撃してしまう。この事件から、少年は自分の母ももしや訪ねてきたら、と不安になりはじめる。そしてそのうちイタリアに連れて行かれる前になんとしても母親を訪ねたいと思うようになり、ついには院を脱走する。
実話の映画化というのがすごい。少年の強い意志、行動力に圧倒される。ロシア映画だからといって重苦しい文芸めいた作品ではなく、見やすくわかりやすい作品ではあるが、どこまでも通俗的にできる素材にも関わらず、監督はそうしようとしない。「はじめてのおつかい」的な甘やかしの視線ではなく、ひとりの男として少年を描く。安っぽい同情はいらない。…でも観客は泣きたくて来るのかも知れないけど(笑)。
『デスプルーフ』&『プラネット・テラー』in グラインドハウス … クエンティン・タランティーノとロバート・ロドリゲスのコンビが放つ、俗悪露悪な70年代B級映画へのこぼれ落ちるほどの愛。まあよくもここまでやったよ。両手を上げて降参するしかない。
90年代、カルチャーヒーローだったコーエン兄弟やウォン・カーウァイをキライな人はいたが、タランティーノとロドリゲスをキライな人には出会ったことがなかった。
しかしタランティーノは早々と『フォー・ルームス』から失速を始め、ロドリゲスも『パラサイト』みたいなどうでもいい映画を作り始め、剛山個人的には、一般に評判の良い『キル・ビル』も『シン・シティ』もスタイルと記号の面白さだけのもう一歩な作品のように感じていた。
だがッ! ここにッ! 2人完全復活ッ!! こいつはマジでクソ面白えッ!
タランティーノの『デス・プルーフ』には『レザボア・ドッグス』にあった乾いた笑いと強烈なヴァイオレンスのハーモニーが、ロドリゲスの『プラネット・テラー』には『エル・マリアッチ』『デスペラード』にあった完全に振り切ったケレン味が、ゲロにまみれたダイヤモンドみたいに輝いている。
惚れ直したぜ。アメリカでコケたからって気にするな! 女性に見せる気ゼロなだけに、日本でも(たぶん)コケるだろうが、関係ねえ! …その代わり、10年後まで語り草になってるはずだぜッ!!
表紙の顔 |
浪花のモーツァルト、キダ・タロー。『魔笛』絶賛上映中。原口画伯、渾身の一作。ちゃんとカツラを描いてある。…えっ…あ、いや、カツラって、中世ヨーロッパの人が被ってたクルクル巻き毛のヤツのことを言ったんであって、その…誤解ですよ! カツラを描いたって、そういう意味じゃないですよ!
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