キング・コング

監督■ ピーター・ジャクソン(『ロード・オブ・ザ・リング』)
出演■ ナオミ・ワッツ(『リング』)
     ジャック・ブラック(『スクール・オブ・ロック』)
     エイドリアン・ブロディ(『戦場のピアニスト』)
公式HP http://www.kk-movie.jp/top.html
(C)2005 Universal Studios

  これは誤植ではない。どうしてももう一度紹介させていただきたいのであります。
  皆さんもうご存知の通り『キングコング』、好調とは言えぬスタートを切っているわけであります。
「別に猿、観たくない」ごもっとも。
「エイドリアン・ブロディ? カッコよくないし」確かに。
「ナオミ・ワッツ脱がないんでしょ」その通り。
  だがしかしですね、皆さん誤解してらっしゃるに違いない。これね「猿」とみたら、間違いですよ。「猿映画」じゃないんですよ。近いのはね『美女と野獣』。でもあんな最後の最後に化けて世界中の「NOTイケメン」から非難の嵐を受けたものとは違いますよ、これは! ええ、もうこのまま隣に続けます、今回は。


 

 隣から続いてますけれども、これは「粗雑だが心優しい、不器用な男」の話なわけです。言ってみれば高倉健さん的キャラクターですよ。初期の寅さんですよ。若者向けに言えば『紅の豚』、ポルコ=ロッソ。
「小せえ猿は、ただの猿だ」
って、これ名台詞。
  とにかくこの作品は劇場で観ないとダメなんですよ。家で観たって、ピグミーモンキーでしょう、ただの。
 ウォーッて胸叩くでしょ、コングが。そのたびに建物が揺れますからね。KICリアルサウンド。これで聴かないと。
  男は「恐竜VSコング」の戦いに燃え、女は空中庭園でのロマンスに泣く。『タイタニック』の構図じゃないですか、これは。両者満足で大ヒット! さあ、早速webリザーブしよう! →こちら



時間表はこちら
http://cinemacity.co.jp/webReservation/calendar.do

『アメノナカノ青空』
 

『輪廻』(PG-12)   『銀色の髪のアギト』

vol.3 ザ・チャレンジ

 銃は人間を離れた距離からでも銃弾で殺すことができる。刃物だって殺傷能力があるわけですからひとごろしに使われることは当然ありますが、決定的な違いは銃は人を傷つける目的のためだけに存在するということです。
  ニコラス・ケイジ主演の『ロード・オブ・ウォー/史上最強の武器商人と呼ばれた男』はその銃を密売することに自分の才覚を見い出したばかりに、この世に銃が産み出した永遠に人が殺し合う図式を見届けることになる男ユーリー・オルロフの物語です。
  彼は決して銃を自分で使うことはしない。それは彼が銃が大事な商品であることだけでなく、その商品が何の目的のためだけに存在するかをよくわかっているから。銃を1度使い始めたら歯止めがきかなくなる。まるでユーリーはこの世に生を受けた時からその仕事を宿命づけられたように描かれていて、いつもシニカルな視点が行き届いているアンドリュー・ニコル監督の独壇場です。
 子供部屋におもちゃの拳銃が置いてあるものをそっと拾ってゴミ箱に捨てるオルロフ。実に象徴的なシーンです。お屠蘇気分も吹っ飛ぶ正月映画ですが、シラフの方はぜひどうぞ。いよいよ13日まで。
 銃の話が出たところで今度は刃物の王様日本刀。製造過程で職人が魂を打ち込んでつくるその刃物は、それを手にした人間もその刀に魂をこめると言われています。日本刀が武士の魂だというのは、料理人が包丁を大事にするのと同様、その刀に剣の道、すなわち武士道の教えを使う道具にこめながら修行するからなんでしょうね。
  今回ご紹介する『ザ・チャレンジ/最後のサムライ』はその日本刀をめぐって兄弟が繰り広げる血の争いになぜかアメリカ人が巻き込まれるハリウッド製アクション映画です。
 この映画、現代の日本が舞台になっていて主役は世界の三船敏郎。そして共演者に宮口精二、稲葉義男と何とあの『七人の侍』から3人もが出陣。全編のほとんどが京都で撮影されスタッフも大部分が日本人。なのになぜだか日本では劇場公開されていないのです。
 ひょんなことからお金目当てで日本まで日本刀を日本へ運ぶ仕事を請け負ったボクサーくずれのリック(『羊たちの沈黙』のクロフォード役が印象的なスコット・グレンの若かりし頃の貴重な主演作なのです!)が京都へ降り立つ。ところがその日本刀はニ本対で名家のためにつくられたものが戦争のためにアメリカに流れてしまっていた一対で、近代化した日本で時代の流れを牛耳るかのように実業家になった弟ヒデオといまだに己の信じる武士道を維持するべく弟子たちと共に家を守る兄ヨシダとの間でその刀の行方は争われていたのです。
 そんな事情は露知らずのリックは当然の展開でヒデオ側(がワルです)に仕える物騒な連中にとらわれて刀を引き渡すよう迫られます。実は雇い主であるヨシダ側にもカモフラージュ役としてだまされていたリックはヒデオ側の密偵として、ヨシダの門下に弟子入りするのですが、そこで真摯に剣の道に打ち込むヨシダの姿に打たれ、自分も武士道に目覚めてゆくのです(リックがボクサーくずれというのがちゃんと伏線になっているのです)。
 このストーリー何かと似ているなと思ったらアメリカ人が日本で侍の生き方に魅せられるところから、門下の子供とリックが親睦を深めたりする細かいところまでトム・クルーズの『ラストサムライ』にそっくりなのです(この映画つくられたのは『ラストサムライ』の20年前です!)。『ラストサムライ』はこの映画にインスパイアされて作られたのだと私は信じて疑いません(『新幹線大爆破』と『スピード』関係と同じですね)。
 しかしこれを監督したのは『フレンチコネクション2』『RONIN』の故・ジョン・フランケンハイマー。『ラストサムライ』と同じ要素を備えていますがこちらは純粋にアクション映画として重点が置かれているのが大きな違い。弟ヒデオと決着をつけるべく、弓と刀を背に銃で武装された敵陣に単身乗り込んでいく日本が誇る世界のミフネ。格好良すぎます。
 昨年亡くなられるまで50年に渡って映画撮影に携わり、ハリウッド映画でも本作以外に何本も撮影監督として貢献された岡崎宏三さんのカメラの切り返しが実に見事で、故ジェリー・ゴールドスミスのアクション・スコアと相まってアドレナリンが高まります!
 日本を舞台にしたハリウッド製アクション映画は最近もよくつくられていますが、最近の『イントゥ・ザ・サン』のように真面目なのかふざけているのかよくわからない類のものが多いと思われていますが、メイド・イン・アメリカでもきちんと日本を尊重すればこんな映画ができるんだというよいお手本です。アメリカでも日本でも当時はチープなアクション映画として扱われていたようですが、低予算でも芯はしっかりしていて見応え十分です。

  日本を舞台にハリウッドといえば『SAYURI』ですね。主役陣はチャン・ツィイーはじめ多国籍軍で、主要のセリフがワールドワイドな便宜上で英語ですが、脇を日本人でがっちり固めるという形で日本に敬意が払われていた点はとても良いことです。
 でもお金がかかっていてつくりがゴージャスでも、芸者の一代記としては甘口すぎるかなというのが正直なあとくち。ツッパリすぎに見えるコン・リーと余裕綽々に見える桃井かおりの対称は一見の価値あり。役所広司さんも力演しています!

  また映画館で会いましょう!


最後のサムライ/ザ・チャレンジ
監督■ジョン・フランケンハイマー
脚本■ジョン・セイルズ
     リチャード・マックスウェル
撮影■岡崎宏三
出演■スコット・グレン
    三船敏郎  中村敦夫
    宮口精二  稲葉義男
何と87年にビデオ化されていたのです!
古いレンタルビデオのワゴンセールを見かけたら探して発掘してみて下さい。 再発が叶うといいのですが…
( C ) 1982 CBS INC.All Rights Reserved

 

 SEEK読者限定!速報です!第1回シネマカウンシル当選作は、中盤からの圧倒的な独走で逃げ切り、後半の『ゴッドファーザー』の猛追もものともせず、『サウンド・オブ・ミュージック』となりました!
 …なのですが、諸般の事情で(映画のタイトルをネットで検索すれば、大体想像がつくかと)、少し上映時期が遅れそうです。すみませんが、詳細はもう少しお待ち下さい 。
  しかし「シネマカウンシル」、 そもそも、無茶な企画なわけです。上映するかどうかわからないのに名前だけはお借りしなければ成り立たない。他の商売に置き換えてみれば、デタラメ加減が明確です。
  その困難を、これから幾度と乗り越えていく覚悟でおります! 皆さんの応援あってこその企画です。規制が多いので、なかなかリクエストにお応えすることは難しいですが、おもしろ企画を思いつかれた方は試しにメール下さい。参考にさせていただきます。アドレスは seek@cinemacity.co.jp
 次の投票は、1月中旬頃に始めたいと思います! お楽しみに!

 
  明けましておめでとうございます。本年もSEEKをよろしくお願いします。

 子供の頃、両親にとても多くの年賀状が届くのを観て、大人になると自分もそうなるものなのかと、ぼんやりと考えたものだった。
  だが、中学、高校と進むにつれて、だんだん年賀状は書かなくなり、大学になるともう全く書かなくなってしまった。それに従って当然、届く枚数も減っていき、企業からのものを除き、ほとんど無くなってしまった。
  もうすっかりいい大人になったのに、僕は間違った地点にたどり着いてしまったのだろうか。ついに今年届いたのは、たった一通だけ。
 
  その代わりこの一通は、特別なものだ。希少価値はもちろん、書かれていた文は、短くも無駄が無く、洗練され、機知に富んだ素晴らしいものだったからだ。
  僕は何度か繰り返し、それを読んだ。もし百通届いていたら、読み流していたかも知れない。

表紙の顔 … 

佐藤浩市。『THE有頂天ホテル』(1月14日スタート)出演。日本アカデミー賞主演男優賞を受賞したこともある三国連太郎の息子でもある。NHK大河ドラマ『新撰組!』に続く三谷幸喜作品登板。

おご意見、感想お待ちしております … seek@cinemacity.co.jp (返信できない場合もございます。ご了承ください)

◇メルマガ名  シネマシティメールマガジン『SEEK』
◇発行人サイト シネマシティ http://cinemacity.co.jp/
◇責任者名   シネマシティ株式会社 メルマガ編集部 遠山
◇登録ページ   http://cinemacity.co.jp/magazine/
◇解除ページ   http://cinemacity.co.jp/magazine/
このHTMLメールを受信したり、読むだけでコンピュータウイルスに感染されることはありません。
HTML文と画像ファイルへのリンクのみをお届けしています。JavaScriptやActivexは使用していません。
メールマガジン配信システムの仕組み上、添付ファイルは配信できません。
このメールマガジンの 内容により損害を被った場合、一切の責任を負いかねます。
このメールマガジンの著作権は、シネマシティ株式会社に帰属します。一部を改変または省略し、無断で転載掲示するなどの一切を禁じます。