キング・コング

監督■ ピーター・ジャクソン(『ブレインデッド』)
出演■ ナオミ・ワッツ(『マルホランド・ドライブ』)
      ジャック・ブラック(『ハイ・フィディリティ』)
      ジェイミー・ベル(『リトル・ダンサー』)
公式HP http://www.kk-movie.jp/top.html
(C)2005 Universal Studios

 「世界で一番美しい国の、世界で一番悪趣味な監督」と謳われた、今や名作『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン監督作品。
 監督はそもそもオタクで、特撮大好き。『ロード〜』をも凌駕するさすがの映像技術は、現在の最先端を行く驚異的な完成度。これを観るだけでも料金分はペイされる。
 しかも、その上結構泣かせるのだ。恋人と観るのなら、はぐれ者の哀れと見ても良し、家族で観るのならムツゴロウ系動物モノと見ても良し。
 泣けて、笑えて、驚いての三拍子揃った3時間たっぷり楽しめる、今年度正月映画中最高のオススメ。  


 

 イケメン、コロス。
 『オペラ座の怪人』『ノートルダムのせむし男』『シラノ・ド・ベルジュラック』『シザーハンズ』に代表される「優れた才能を持つ醜男の悲恋」の系譜にまた一つ秀作が加わった。
 イケメン、コロス。
 いつの時代も、美女はイケメンに取られるのか?知恵も、勇気も、才能も、繊細さも、もう何もかも備えていても、どれだけ優しくしても、美女は最終的にイケメンのものなのか? なぜだ! 何が足りないんだ?
 「言葉」だ、とこの作品では言っている。だからこのイケメンは言葉を操る「劇作家」である。「言葉」とはコミュニケーションのことだ。確かに、コングにはそれが決定的に欠落している。だって猿だもの。
 
 そしたらさ、とりあえず美女じゃなくてもいいじゃん。…誰だ!そんな正しいだけのことを言うヤツは!



時間表はこちら
http://cinemacity.co.jp/webReservation/calendar.do

『ザスーラ 字幕版』(吹替は継続)
 

『チキン・リトル 日本語吹替版』(字幕上映なし)

vol.3 お葬式


 多摩地区のシネコン戦争とか言われている今日この頃。他人事として思うのですが、そんなに沢山作ってほんとに大丈夫なんでしょうかねぇ、映画館って。作っていいる人たちからは、いやいや、ちゃんと採算が取れるように計画してるんだ、このド素人が、うるせぇ、とか言われるのかもしれませんけれど。でも、ほんとにそうなのかなぁ…。あんまりそうは思えないなぁ…。
 他社の独り勝ちはゆるさない、とか、年間いくつのサイトをオープンしなければならない、って会社が決めたことだから、とか、なんだかそういう理由で、どんどん作っているんじゃないのかなぁ。作れば作るほどみんなで不幸せになりそうな気配がしなくもない感じ。作りすぎて大手量販店みたいな道を進んでなければいいんですけれど…。
 飲食店や物販店って、ダメだとどんどん中身を入れ替えることができますけれど、シネコンがダメになったら一体どうするんでしょうかねぇ。特にショッピングビルの上階に入ってます、なんて場合だと、階段状大空間がまるっきりいらなくなるわけでしょ。しかも10の部屋と2000の座席、なんていう規模ですよ。何に転用すればいいのでしょうか?壊して作り直すにしても、とても大変ですよねぇ。お金もかかりそう。
 そこで、考えました。葬祭場に転用、なんてどうでしょう。団塊の世代が引退していくに従って、これからビジネスチャンスですよ。お葬式をする場所はもっと必要になりますよね、きっと。一軒家ならまだしも、マンションなんかホラ、棺桶がエレベーターに入らないわけですから。葬祭場でお葬式する人は増えるに違いありません。
 そうそう、世田谷の環八沿いにいい例があります。ある日、自動車ディーラーが葬祭場になってた、ギリシャの柱を模したキッチュなビル。あれと同じ発想です。例えば、元映画館だから6.1チャンネルでお経を流す事ができます。木魚はサブ・ウーファーで鳴るから迫力があります。遺影の代わりに故人の映像を大画面で映写します。お葬式の差別化、新しいお葬式の演出、です。それは大げさとしても、式場空間としては、こぢんまりタイプから、盛大なタイプまで、予算に合わせてお部屋も選択できるわけです。1日10組くらいの式ができます。
 まあ、現実問題、お買い物しにきた人とお葬式の人が、一緒に出入りするビルっていうのだと、建設反対運動が起こりそうですね。でも立地によっては、結構現実的になるのではないかなぁ、なんてマジメに考えたりするわけです。

 もう投票されましたか? ついに始まりました夢の企画『シネマカウンシル』。シネマシティズン会員の方であれば、今すぐにでもこの企画に参加していただけます。会員ではない皆様も、まだ間に合います。第1回目の投票締め切りは12月31日ですので、年末にお越しになった時にぜひ、シティズンに入会を!損はさせません!  詳しくはこちら

 さて、投票開始からすでに20日が過ぎたわけですが、現在トップを走るのは『サウンド・オブ・ミュージック』。季節の影響もあるんですかねえ。いきなり正月からやたら死んだり、破滅したりするヤツは観たくないというのは確かにあります。
  『サウンド・オブ・ミュージック』なら、非常に幸福に見終われますからね。未見の若い方も「ドレミの歌」「エーデルワイス」、今となっては京都に行きたくなってしまう「マイ・フェイバリット・シングス」や「すべての山に登れ(Climb Ev'ry Mountain)」などなど、ほとんど知ってる曲ばかりかかる「コンピレーションアルバム」みたいな映画ですよ。いっしょに歌わずにはいられません。
  しかし、音楽の素晴らしさでいったら、これはもう『アマデウス』。なんてったって 音楽■ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト ですから。最強ですよ。「トルコ行進曲」とか「ジュピター」とかほとんど知ってる曲ばかり。「レクイエム」なんかかかろうものなら、いっしょに歌わずにはいられません。
  ああ、もう観たい映画ばかりで、困ります。皆さんも悩むだけ悩んで下さい。上映は1月中旬頃を予定。あと1ヶ月しないうちにシネマシティで、この世界最高水準の音響システムで、いずれかの作品がかかるんです!もちろん観るのは非会員でもOK!


  先日、青山のBLUENOTE(ジャズ・クラブに「インコグニート」を聴きに行ってきました。ここの素晴らしく良いところは、広くないこと。世界の一流ミュージシャンが文字通り目の前で観られるのです。
 この身体の奥底から揺さぶられるような高揚感は、映画ではなかなか味わえないものです。やはり映画だけ観ていてもダメですよ、人間は。故・淀川長治先生もおっしゃってました。
「歌舞伎観なさい」
と。だからね、僕ら行ったわけですよ、新橋演舞場。

  劇場の中には提灯が吊ってあったり、永谷園模様の幕があったり、風情たっぷり。入り口で弁当売ってましてね、ああ、だから映画館でも観ながらお弁当広げちゃうお客さんいらっしゃるのか、と。これは日本の伝統に根付いた正しい鑑賞の姿だったんですね。今度「銀幕の内弁当」でも売り始めようかしら。
 僕らが観たのは歌舞伎は歌舞伎でも「スーパー」ってついてたんですけどね。アクロバットあり、宙づりあり、本物の水使った滝が流れたりで、一大エンターテイメントですよ。でもまあ本来芸術にルールなんかないのだから問題はなくて、例えばジャズを歌舞伎のBGMしたっていいわけです。「ジャズ歌舞伎」。新橋演舞場が、シカゴに変わる夜。
 BLUENOTEもですね、ビシッとブルックスブラザーズのスーツで決めて、ハード・バップかなんか演るんだけど、顔は歌舞伎。こういうチャレンジ精神あふれるステージを展開していただきたいと思うわけです。これを映画でやっても安っぽくなってダメ。生の迫力と緊張感が芸術に命を吹き込むのです。そう、映画だけ観ていても、「芸術の秘密」には決してたどり着けない。

 ツッコミご無用。メリークリスマス、また来週。
表紙の顔 … 
長渕剛。『男たちのYAMATO』の主題歌を担当。プロデューサーの角川春樹から依頼されて「殺(や)りましょう」と快諾した。

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