ダーク・ウォーター

監督■ ウォルター・サレス
出演■ ジェニファー・コネリー/アリエル・ゲイド/ジョン・C・ライリー/ティム・ロス/ピート・ポスルスウェイトダグ/レイ・スコット
公式HP http://darkwater.jp/

 『ダークシティ』で復活を遂げたジェニファー・コネリー主演、我が国が誇るJホラー監督中田秀夫監督作『仄暗い水の底で』のハリウッド版リメイク。
オリジナル版もホラーというより、ホラー味付けの親子のドラマであったが、今回もそうなるのは監督ウォルター・サレス(『セントラル・ステーション』)の人選からもあきらか。
  『シックス・センス』以来、何度か試みられてきた「泣けるホラー」の系譜の代表作となるか?


 

 映画は、やはり監督で観たい。俳優ももちろんだが、俳優が一貫した作品のテーマやテイストを持つわけではないからだ。一度感動した作品があったら、その監督も覚えておくと世間でいくら駄作扱いされている作品もあなたには面白い可能性があるからだ。
  で、ウォルター・サレス監督なのである、この映画。しれーっとサレス。気づかない、気にかけてないと。ついこないだ大ヒットを記録したチェ・ゲバラの若き日を追う『モーターサイクル・ダイアリーズ』を作った人。良かったでしょ、あれ。だからまたホラーかよ、と捨てるにはあまりにもったいない作品なのだ。…と言っても金曜日で終わりなんですけどね。いや、まだ間に合う!是非!



時間表はこちら
http://cinemacity.co.jp/webReservation/calendar.do

『ダーク・ウォーター』
『TAKESHI'S』

 

『Mr &Mrs スミス』
   

vol.2 『ポーラー・エクスプレス』美麗なる洗脳

【ネタバレあり】
観ないつもりの方はどうぞお読み下さい。きっと観たくなるから。

 季節モノゆえか、DVD発売が最近に珍しく先送りになっていた『ポーラー・エクスプレス』が11月25日、リリースされた。トム・ハンクスとロバート・ゼメキス監督というゴールデンコンビの作品。CGアニメながら、精密なモーションキャプチャ(名付けてパフォーマンスキャプチャ)で、トム・ハンクスの演技を再現。エディ・マーフィーばりに一人五役を熱演した。絵本『急行「北極号」』が原作。リアリストでサンタクロースなんか信じない少年が、空飛ぶ蒸気機関車で拉致されて“クリスマス人民共和国”で洗脳されるお話。

 これ、ロバート・ゼメキス監督の作品のファンなら、絶対観た方がいい。だって、過去作品の「誰でも知っている」モティーフが、変奏されて再現されるから。もうそれだけで大興奮ですよ。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のタイムスリップした後に炎のわだちが残るところ、『フォレスト・ガンプ 一期一会』の白い羽根が舞うところ、『コンタクト』で宇宙空間を異次元トリップする時ジョディ・フォスターの顔がゆがむところ、などなどが雪の世界で見事に再現される。おお、この床潜りカメラワークは『ホワット・ライズ・ビニース』じゃん!

 この(ゼメキス好きにとっては)喜びに満ちた前半から、列車は目的地「クリスマスの国」に到着、怒濤の後半へと向かう。
  アメリカですごくよく使われるイメージ(これ国柄なのか?)「プレゼント大工場」がここでも繰り返される。もうむやみに壮大で、オートメーションでものすごい数のプレゼントが製造されて、夢も何もないと思うのは僕だけか。夢さえも論理に基づいていなければならないというのだろうか。
  アメリカでは、工場で「奇跡」が作られる。それとも「工場」が奇跡そのもので、なんだって作れるのか?

 さあ、そしていよいよクリスマスのカウントダウンが迫る。クリスマスの国の国民のほとんどが、広場に集まってくる。みんな、真っ赤な衣装で。
  …いや、僕は本当に声上げて驚いたよ、周りに迷惑にならない程度で(マナーは大切)。だって、真っ赤な衣装きた人で、埋め尽くされているんだもの、広場中が。
  イマジン、想像してごらん。きっとあなたも見たことがある、そんな映像を。もう、びくびくですよ。「マス・ゲーム」で絵描いちゃうんじゃないかって。

 で、サンタ登場なんだけど、ここメチャクチャにヤバイ。とんでもない熱狂なわけ、国民全員。狂信的ロックファン並。
  で、極めつけが「音の鳴らないベル」なのだ。国民たちが振ったりしているんだが、当然なにも聞こえない。このベル、中のベロベロが取り付けてなくて、音は鳴らないように出来ているんだけど(想像)「サンタを信じる者」だけには澄んだ美しい音が聞こえるという。
 
  少年にはもちろん聞こえない。OK。君は問題ない。

 …だが、国民とサンタは許さない。超満員のスタジアムの大観衆(比喩)の面前に、少年は引きずりだされ命じられる。
「信じる、と言え!」
  おびえる少年。
「信じる、と言え! さればベルの音は響かん!」(超訳)
  恐怖の絶頂を迎え、少年はついに崩れ落ちる。
「…っ、信じますっ!」

 この瞬間、世界を埋め尽くすほどに響き渡るベルの音が少年の「心」にあふれ、広場に花火があがる。陶酔。そして光輝くような多幸感。

 …クリスマスは終わり、少年は、家に戻り、おみやげに「音の鳴らないベル」をもらう。少年は、いまやわき水のように透明な音を出すベルを、妹や友達、家族に聞かせようとする。父親も母親も、もちろん聞こえない。幼い妹と何人かの友達には、それでもその音が聞こえた。

 だがしかし、時は流れ、やがて友達も、そして妹も、大人になるにつれてその音が聞こえなくなっていった。

 でも、少年、否、すでに大人になっていたが、彼ひとりの心には、そのベルの音色が、少しも曇ることなく、今もまだ、響き続けているという。

 そう、今もまだ。


  伸び悩む発行数対策に、今回も「裏得情報」いってみよう!

 シネマシティのビル裏手に「パーク80」という立体駐車場があるのは、もう皆さんよくご存知ですね。車高1m55cm車幅1m80cmをクリアされているお客様なら、ここに停めない手はないわけですよ。

  例えば映画を観ない時でも、高島屋さんでお買いものをするのなら「パーク80」。高島屋さんの駐車場割引(3000円お買いもの→1時間無料 5000円お買いもの→2時間無料)が利くんです。その上で、映画の割引券ももらえるわけですよ。で、この割引券には何ヶ月かの有効期限が設けられているので、別にその日に使わなくてもOK。友だちにプレゼントして恩を着せることもできます。これはもう決まりだね!
 
  さて来週の「裏得情報」は、「混雑知らず!パーク80は隠れ家的駐車場!」です(嘘)。

 次号もお楽しみに!

表紙の顔 … 
ノリユキ・パット・モリタ。『ベスト・キッド』シリーズで、当時の少年の心を鷲づかみにした。学校の掃除の時間にミヤギ流床磨きの「修行」をした方も少なくないはずだ。
先日他界。合唱。

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