最終号、といってもカタチや舞台が変わるだけでお別れとは違うのだから、SEEKらしく映画とまったく関係ないことを書かせていただき、さらっと幕を閉じたい。
最近の剛山が気に入っている「モノ」レポートをスペシャルに3つお届け。
1.Taniwatariのサイド吊り型サスペンダー
ダイエットがうまくいって10kg以上やせたのは良かったが、服がぶかぶか。
もともと僕は小さいくせに、海外ブランドの服を買うことが多いので、ジャケットでもシャツでも専門店に持ち込んでリサイズしてもらうことが多いのだが、パンツはこれやっかいだ。
だいたいサイズは28を買うのだが(これが海外の男性モノだと最小サイズであることが多い)、それでも楽にこぶし3つ分入ってしまう。
ベルトで締め付けてごまかせればいいのだが、異常にしわが寄って、たいへんみっともないことになってしまい、悩んでいた。
そこでサスペンダーですよ。
だけど、サスペンダーって、蝶ネクタイほどではないにしろ、なんかこう「キャラ作ってる」感がありありと出るでしょう?
それは避けたい。できたら隠したい。そこでサイド吊り型。
アメリカ映画でよくCIAだか刑事だかが着けていて、そこに拳銃ホルダーをさしている、アレだ。
後ろをひとつ留めて、前2カ所を留めるよくあるタイプのヤツだと、ジャケットからチラ見えして、「どうですこの、隠れたオシャレ」みたいになるのが恥ずかしい。
だがこの側面2カ所を止めるだけだと、ジャケットを着たら絶対に見えない。それがいい。


メイカーは創業明治36年の日本初のサスペンダーブランド「Taniwatari 谷渡り」 のモノ。イギリスのブランドと迷ったが、渋さで勝負。
なんでもその強度から「これなら谷を渡るときにも役立ちそうだ」といわれたのが名前の由来というが、なんともピンとこないのがいい。
だいたい谷を渡るのに、サスペンダーがどう関係してくるのかぱっと絵が浮かばない。
吊った肩ひもにロープを通して、洗濯物のようになって、向こう側までするすると滑って渡るというのだろうか?
それよりもどうだろう、強靱な男がサスペンダーを使って暴れ牛をいさめている絵がタグに描いてある「Ushibiki 牛曳き」なんていいんじゃないか。びんびんとタフさが伝わってくる。
「Ikarizri 錨吊り」なんてのもカッコいいロゴがデザインできそうだ。もっともらしいエピソードも作りやすい。明治海軍の軍曹が荒れ狂う嵐の中、鎖の切れた錨を…e.t.c.
見た目以外で利点がもうひとつあって、これ女性にはわからないだろうが、おしっこをするときにすごくいいのだ。
僕はボタンフライのパンツを履くことが多いので、おしっこするときは、ベルトを外して前を開かなければならない。このときパンツがずり落ちそうになる感じがある。
ところがサイド吊りサスペンダーだと、前を開いても吊ったままの状態なのだ。これは快適。初めておしっこしたとき、うわっと思ったね。
もし仮にジャケットを脱がざるをえないときがあって、サスペンダーをしているのがバレてしまったなら、すわと肩を外してだらりと垂らし、おもむろに臀部を突き出してシェイクしながら
「KARA流行ってるKARA」
といって場を凍りつかせたい。そろそろオヤジギャグを的確に放つスキルを身につけねばならない年齢に近づいている。
2.「ゆたぽん」
寒いでしょ、今年。
貧しい一人暮らしをしている僕の部屋には、エアコンがなく、小さなセラミックファンヒーターがひとつあるだけ。
とはいえこのドイツ製のファンヒーター結構優秀で、今までは十分だったのだけど、今年はいかん。寒すぎる。
で、帰郷したときに湯たんぽを入れてもらって、コレはいいな、と思ったものの、湯を沸かしたり、翌日入れ替えたり、面倒くさいことこの上ない。
それで躊躇していたのだけど、ドラッグストアで「ゆたぽん」を発見して、驚喜した。
「電子レンジで3分10秒あっためるだけの湯たんぽ」
かつ、何度も使える。しかも驚くことに7時間暖かさをキープするというではないか。おお、確かに朝もまだ暖かい!(睡眠時間が3〜4時間なのはナイショだ)
しかも安ッ! 実勢価格500円台。これほどの便利さを、このような低価格で享受しては申し訳ないくらい。

↑中身/おまけで入っているカバー↓
帰宅してすぐ電子レンジでチン。翌朝家を出るときに、また電子レンジに放り込んでおく。楽なんてものじゃない。
電気毛布だと消し忘れとか、やたら汗をかいて起きたらぐったりということもあるが、ゆたぽんならそんなこととは無縁だ。
しかも十分に暖かく、途中から足で奥に追いやってしまうくらい。
これって有名? テレビも見ないし、雑誌も読まないしで僕は全然知らなかったけど。
とにかく今年に入って、一番感動したグッズ。剛山ノーベル生活賞受賞。
温故知新って、こういうことだね。かなりおすすめ。
3.MVペン
最後はまたまた電子文具。
手書きで紙に書いた文字を読み取って、そのまま画像データをして記憶してくれるという優れもの。

そこから文字を読み込んで、テキストデータ化もしてくれる(だいたい80%精度くらい)。
紙の上部の真ん中ににクリップでユニットを挟んで、専用のボールペンで書く。
このボールペンは、書くとペン先が1mmほどヘコみ、このヘコんでいる状態が、読み取っておくれよ、のスイッチとなる。


↑かなり高い精度でモニタ上に再現。↓文字を読取りテキスト化。下線も再現。

これ新製品ではなくて、結構前から発売されているものの、価格が高く設定されていたので二の足を踏んでいたが、そろそろこなれてきた。
定価14,800円から現在だと、例えばamazonなら7,579円。半額なら買っちゃうよ。
僕は仕事柄、アイディアをひねりださねばならなかったり、そこそこの分量がある文章を書くことがあるので、そんなときどうしても紙にごちゃごちゃ書く必要があるのだ。
キーボードをガチャガチャ打っても、アイディアは生まれてこない。
ポメラは相変わらず重宝しているけれど、それは書く文章の方向性や到達点や構成が決まってからの活躍で、そこまでたどり着くためには紙が要る。
実はこの書き殴りメモを電子化したくて、数年前にLENOVOの「ThinkPad X61 Tablet」というスタイラスペンで画面に直接書き込めるノートパソコンを購入したのだが…なんだろう、あまり使わない。
機能に不便はないのだが、モニタに書く、というのが、なんか生理的に違うのだ。
そこで目をつけていたMVPen、いよいよ購入してみたところ、これもう手放せないね。
ちゃんと紙に残る上に、データにもなる。つまり、これそのままEVER NOTEに放り込んでおけば、整理/検索だって楽勝。
本体に99ページも記憶できるから、どこにでも持ち歩いて、どんどんためてもしばらくは大丈夫。
バッテリーだってユニットのほうはUSBで充電式だから交換の必要なし。電池切れの心配も皆無と言っていい。ペンはコンビニで買えるボタン電池なので問題なし。
以外に役に立つのが、打ち合わせの議事録をつけるとき。
手書きのスピード感で書けて、データ化も楽勝って言うことないでしょ。
A4以下の紙ならなんだっていけるので、ノートに書いたことは全部データ化。
もうどのノートに書いたっけ? と探す必要はなし。
あえて問題点を挙げるとすれば、僕はボールペンがあまり得意じゃないことかな。これは仕方ないけど。
ボールペンは時々インクが出なくなるので、困る。
このときも機械的には読み取り状態にあるので、紙にはインクが出ていなくても書き進めなければならない。
だから紙に残った筆跡をあとから別のペンでなぞる必要が出てしまうのだ。紙の記録も残したいなら。
それ以外は文句なし。
どんどん便利な世の中になっていくなあ。
ちなみにまだ発売もされてないけど、目をつけているのはコレ。最近ちょっと話題。
出たら買っちゃう。 NOTE SLATE
こんなところでSEEK、おしまいです。
近いうちに「カルネ」での新しい情報発信を始めます。
最後にもう一回、「カルネ」始まりのご案内をこのメールアドレスでさせていただきます。
それまで、解除しないでくださいね。
長い間、ご愛読いただきまして、ありがとうございました。
それでは、また、近いうちにお会いしましょう。
バックナンバーページ
今週の顔 |
モーガン・フリーマン。超タフなCIAの「退職者」たちが大暴れするアクション『RED/レッド』。ブルース・ウィリス、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレンとアカデミー受賞の名優がずらり(除くブルース・ウィリス。ラジー賞しか受賞してない)。早くも続編プロジェクトが動き出しているとも言われるだけに、これは楽しみ。
|
ご意見、感想お待ちしております … seek@cinemacity.co.jp
 |