デュー・デート 出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断



(C)2010 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.


監督■トッド・フィリップス(『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』)
出演■ロバート・ダウニー・Jr.(『アイアンマン』)
■■■ザック・ガリフィアナキス(『マイレージ、マイライフ』)
■■■ジェイミー・フォックス(『Ray/レイ』)
配給■ワーナー・ブラザーズ映画






 妻の出産を数日後に控えたビジネスマンが、出張先から戻る空港で出会った、俳優志望のイタい奴のせいで巻き込まれる、ハチャメチャな珍道中。
 果たしてビジネスマンは、無事出産に間に合うのか!?

 『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』『俺たちフィギュアスケーター』、そして『ハングオーバー 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』など日本以外では大ヒット、日本でも一部で熱烈に受け入れられている「おバカ系コメディ」、いよいよ立川見参!

 過激で、ブラックで、馬鹿げたジョークがてんこ盛り。
 だがしかし、土台はがっちり王道で、やっていることは例えば『レインマン』や『明日に向って撃て!』と同じバディもの。
  ダメな男二人が旅をして、ケンカしたり、仲直りしたり。笑って、驚いて、時々じーんときて。

 バディ・ムービー(相棒映画)は役者が決め手。そこはご心配なく。
 ビジネスマンに今ノリにのっているロバート・ダウニーJr.。イタいパーマのデブに、日本ではまだまだ知名度が低いものの『マイレージ、マイライフ』にも出演している大人気コメディアン、ザック・ガリフィアナキス。
 鉄板。笑いも、シリアスも、緩急自在。

 映画ネタがいくつも入っていて、映画ファンならニヤリポイント多し。
 とりわけザックのドン・コルリオーネのモノマネが最高。

 
 
  〜1/28(金)
 


アイリス THE LAST






 
  〜2/4(金)
 


ハリーポッターと
死の秘宝part1
吹替(字幕継続)
3日(木)まで


最後の忠臣蔵
3日(木)まで


武士の家計簿
(1週延長に)


トロン:レガシー


しあわせの雨傘
 
  1/29(土)〜
 


RED レッド


GANTZ part1
PG-12


白夜行


 
  2/5(土)〜
 


ウォール
ストリート
4日(金)から


ジーン・ワルツ


毎日かあさん


ザ・タウン

 
  2/12(土)〜
 


太平洋の奇跡
フォックス
と呼ばれた男


あしたのジョー


洋菓子店
コアンドル


パラノーマル
アクティビティ2


幸せの始まりは
 
  2/19(土)〜
 


男たちの挽歌
A BETTER
TOMORROW


戦火の中へ


ヒア アフター


 
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早くも剛山剛次郎2011年ベスト1作品。せつなさとはかなさ。希望と祈り。母と娘。



vol.66 『E.T.』 物語の始まり


 すべての物語には、始まりがある。

 人で賑わう商店街を中心部まで進むと、行列のできている古い建物があった。
 母親に連れられて、その行列に並び、しばらくして中に入り薄暗い通路を進んだ。
 大きな扉の向こうに行きたいのだが、入りきれず通路にも人があふれ、何人かの大人がそこに立ったまま、開いた扉から中をのぞいていた。

 まだ7つの子どもには、大人たちの足しか見えなかった。
 暗い部屋からは何か音楽が聴こえてきていたが、何が起こっているのかは、さっぱりわからなかった。

 そのとき、知らない大人が「中に入りな」と人混みに押し込んでくれた。
 暗闇の中をかき分けかき分け、前に進んだ。

 不意に視界が、海を前にしたときのようにひらけた。
 そこで目にしたのは、とてつもなく大きな光のカタマリだった。あまりの唐突に、目を見開いた。
 シャンデリアのように輝いて、それは、すぐに轟音を立てて夜空に飛び去った。

 これが、僕と映画との初めての出会いだ。

 立ち見の人々の足下を抜けて、飛び出したのは最前列。
 昔の映画館と言えば、どこもステージがあって、その奥にスクリーンが張られていたものだった。
 僕は、ステージにひじをついて、エリオットと一緒に冒険を始めた。

 子どものころの精神とは不思議なもので、僕は『E.T.』を思い出すとき、確かにあの郊外の街にともにいた記憶としてよみがえってくる。
 庭にあるガレージの埃っぽさや、積み木のように並んだ家々の間を自転車で走り抜けたときの風景を覚えている。
 確かに、僕はそこに立っていた。

 ドタバタで楽しいE.T.との秘密の毎日があって、やがてNASAから追われるようになる。
 E.T.を自転車のカゴに乗せて、エリオットと仲間たちは、大人たちの追跡から必死で逃げる。
 坂を飛び越え、迫る腕を振り切り、走る、しかしもう逃げられない、捕まってしまう…とそのとき、自転車が空をかける。

 ―――――。
 呼吸を忘れるほどの驚きと、弾けるような解き放ち。
 完全に開ききった心に、直後、見たこともない大きさの月の、まばゆい光がさしこんでくる。
 
 僕はそのとき初めて知った。
 本当にきれいなものを目の前にすると、涙があふれることを。


 その日を境に、じゃあ僕が映画一辺倒になっていくか、というとそうでもない。
 僕が住んでいた小さな町には映画館がなく、観るためには40〜50分電車にのって隣の街まで行かなければならなかったからだ。
 田舎でもあまりストレスなく手に入るものと言えば、それは書物だ。僕の思春期の大半は、文学に捧げた。
 本に関する思い出は、いくつもいくつもある。

 もし僕が今、書店に勤めていたなら、毎週のように通った、地下にあった市の図書室のエピソードを書き記しただろう。
 もし僕が今、音楽業界に勤めていたなら、初めてピアノで曲を弾けたときの興奮を語っただろう。

 だが僕は今、映画館にいる。
 だから、僕の人生は7つのときに決まった。
 そういうことになった。

 これが「物語」というものだ。

 人は物語を欲する。
 人生に意味を持たせるために。
 物語を生きるとき、人は人生に価値を感じることができる。
 本当はそんなものは無いとしても。

 すべての物語には、始まりがある。

 だから僕が何か別のことを始めたなら、僕は僕の物語の「始まり」を書き換える。
 どうなったって現在が、来たるべくして来たことに仕立て上げてみせる。
 人生を書き換えられるのは、未来だけじゃない。過去にだってそれができる。

 書き換えるためのちょっとしたコツさえ身につければ、いつだって、そうしようと思ったとき、新しい物語を生き始められる。
 
 映画は、そのための方法とアイディアを、スクリーンに映してくれる。

――――――――――――――――――――
  長い間お読みくださってありがとうございました。
  引き続き、時々はこんなコラムスタイルの文章もカルネで書きたいと思っています。
  まだまだ語りたいことは山ほどありますので(笑)
  今後とも、どうぞおつきあいください。

 『E.T. 20周年アニバーサリー特別編』…「午前10時の映画祭 Series2 青の50本」のラインナップにあります。2012年にはシネマシティでも上映の予定です。お楽しみに!






 最終号、といってもカタチや舞台が変わるだけでお別れとは違うのだから、SEEKらしく映画とまったく関係ないことを書かせていただき、さらっと幕を閉じたい。

 最近の剛山が気に入っている「モノ」レポートをスペシャルに3つお届け。


1.Taniwatariのサイド吊り型サスペンダー

 ダイエットがうまくいって10kg以上やせたのは良かったが、服がぶかぶか。
 もともと僕は小さいくせに、海外ブランドの服を買うことが多いので、ジャケットでもシャツでも専門店に持ち込んでリサイズしてもらうことが多いのだが、パンツはこれやっかいだ。
 だいたいサイズは28を買うのだが(これが海外の男性モノだと最小サイズであることが多い)、それでも楽にこぶし3つ分入ってしまう。
 ベルトで締め付けてごまかせればいいのだが、異常にしわが寄って、たいへんみっともないことになってしまい、悩んでいた。

 そこでサスペンダーですよ。
 だけど、サスペンダーって、蝶ネクタイほどではないにしろ、なんかこう「キャラ作ってる」感がありありと出るでしょう?
 それは避けたい。できたら隠したい。そこでサイド吊り型。
 アメリカ映画でよくCIAだか刑事だかが着けていて、そこに拳銃ホルダーをさしている、アレだ。

 後ろをひとつ留めて、前2カ所を留めるよくあるタイプのヤツだと、ジャケットからチラ見えして、「どうですこの、隠れたオシャレ」みたいになるのが恥ずかしい。
 だがこの側面2カ所を止めるだけだと、ジャケットを着たら絶対に見えない。それがいい。


 メイカーは創業明治36年の日本初のサスペンダーブランド「Taniwatari 谷渡り」 のモノ。イギリスのブランドと迷ったが、渋さで勝負。
  なんでもその強度から「これなら谷を渡るときにも役立ちそうだ」といわれたのが名前の由来というが、なんともピンとこないのがいい。

 だいたい谷を渡るのに、サスペンダーがどう関係してくるのかぱっと絵が浮かばない。
 吊った肩ひもにロープを通して、洗濯物のようになって、向こう側までするすると滑って渡るというのだろうか?

 それよりもどうだろう、強靱な男がサスペンダーを使って暴れ牛をいさめている絵がタグに描いてある「Ushibiki 牛曳き」なんていいんじゃないか。びんびんとタフさが伝わってくる。
 「Ikarizri 錨吊り」なんてのもカッコいいロゴがデザインできそうだ。もっともらしいエピソードも作りやすい。明治海軍の軍曹が荒れ狂う嵐の中、鎖の切れた錨を…e.t.c.

 見た目以外で利点がもうひとつあって、これ女性にはわからないだろうが、おしっこをするときにすごくいいのだ。
 僕はボタンフライのパンツを履くことが多いので、おしっこするときは、ベルトを外して前を開かなければならない。このときパンツがずり落ちそうになる感じがある。
  ところがサイド吊りサスペンダーだと、前を開いても吊ったままの状態なのだ。これは快適。初めておしっこしたとき、うわっと思ったね。

 もし仮にジャケットを脱がざるをえないときがあって、サスペンダーをしているのがバレてしまったなら、すわと肩を外してだらりと垂らし、おもむろに臀部を突き出してシェイクしながら

「KARA流行ってるKARA」

 といって場を凍りつかせたい。そろそろオヤジギャグを的確に放つスキルを身につけねばならない年齢に近づいている。


 2.「ゆたぽん」

 寒いでしょ、今年。
 貧しい一人暮らしをしている僕の部屋には、エアコンがなく、小さなセラミックファンヒーターがひとつあるだけ。
 とはいえこのドイツ製のファンヒーター結構優秀で、今までは十分だったのだけど、今年はいかん。寒すぎる。

 で、帰郷したときに湯たんぽを入れてもらって、コレはいいな、と思ったものの、湯を沸かしたり、翌日入れ替えたり、面倒くさいことこの上ない。
  それで躊躇していたのだけど、ドラッグストアで「ゆたぽん」を発見して、驚喜した。

  「電子レンジで3分10秒あっためるだけの湯たんぽ」

 かつ、何度も使える。しかも驚くことに7時間暖かさをキープするというではないか。おお、確かに朝もまだ暖かい!(睡眠時間が3〜4時間なのはナイショだ)
 しかも安ッ! 実勢価格500円台。これほどの便利さを、このような低価格で享受しては申し訳ないくらい。

↑中身/おまけで入っているカバー↓
 
 帰宅してすぐ電子レンジでチン。翌朝家を出るときに、また電子レンジに放り込んでおく。楽なんてものじゃない。
 電気毛布だと消し忘れとか、やたら汗をかいて起きたらぐったりということもあるが、ゆたぽんならそんなこととは無縁だ。
 しかも十分に暖かく、途中から足で奥に追いやってしまうくらい。

 これって有名? テレビも見ないし、雑誌も読まないしで僕は全然知らなかったけど。 
 とにかく今年に入って、一番感動したグッズ。剛山ノーベル生活賞受賞。
 温故知新って、こういうことだね。かなりおすすめ。


 3.MVペン

 最後はまたまた電子文具。
 手書きで紙に書いた文字を読み取って、そのまま画像データをして記憶してくれるという優れもの。

  そこから文字を読み込んで、テキストデータ化もしてくれる(だいたい80%精度くらい)。
  紙の上部の真ん中ににクリップでユニットを挟んで、専用のボールペンで書く。
  このボールペンは、書くとペン先が1mmほどヘコみ、このヘコんでいる状態が、読み取っておくれよ、のスイッチとなる。


↑かなり高い精度でモニタ上に再現。↓文字を読取りテキスト化。下線も再現。

  これ新製品ではなくて、結構前から発売されているものの、価格が高く設定されていたので二の足を踏んでいたが、そろそろこなれてきた。
 定価14,800円から現在だと、例えばamazonなら7,579円。半額なら買っちゃうよ。

 僕は仕事柄、アイディアをひねりださねばならなかったり、そこそこの分量がある文章を書くことがあるので、そんなときどうしても紙にごちゃごちゃ書く必要があるのだ。
 キーボードをガチャガチャ打っても、アイディアは生まれてこない。
 ポメラは相変わらず重宝しているけれど、それは書く文章の方向性や到達点や構成が決まってからの活躍で、そこまでたどり着くためには紙が要る。

 実はこの書き殴りメモを電子化したくて、数年前にLENOVOの「ThinkPad X61 Tablet」というスタイラスペンで画面に直接書き込めるノートパソコンを購入したのだが…なんだろう、あまり使わない。
  機能に不便はないのだが、モニタに書く、というのが、なんか生理的に違うのだ。

 そこで目をつけていたMVPen、いよいよ購入してみたところ、これもう手放せないね。

 ちゃんと紙に残る上に、データにもなる。つまり、これそのままEVER NOTEに放り込んでおけば、整理/検索だって楽勝。
 本体に99ページも記憶できるから、どこにでも持ち歩いて、どんどんためてもしばらくは大丈夫。
 バッテリーだってユニットのほうはUSBで充電式だから交換の必要なし。電池切れの心配も皆無と言っていい。ペンはコンビニで買えるボタン電池なので問題なし。

 以外に役に立つのが、打ち合わせの議事録をつけるとき。
 手書きのスピード感で書けて、データ化も楽勝って言うことないでしょ。

 A4以下の紙ならなんだっていけるので、ノートに書いたことは全部データ化。
 もうどのノートに書いたっけ? と探す必要はなし。

 あえて問題点を挙げるとすれば、僕はボールペンがあまり得意じゃないことかな。これは仕方ないけど。
 ボールペンは時々インクが出なくなるので、困る。
 このときも機械的には読み取り状態にあるので、紙にはインクが出ていなくても書き進めなければならない。
 だから紙に残った筆跡をあとから別のペンでなぞる必要が出てしまうのだ。紙の記録も残したいなら。

 それ以外は文句なし。
 どんどん便利な世の中になっていくなあ。

 ちなみにまだ発売もされてないけど、目をつけているのはコレ。最近ちょっと話題。
 出たら買っちゃう。
  NOTE SLATE

 こんなところでSEEK、おしまいです。
 近いうちに「カルネ」での新しい情報発信を始めます。
 最後にもう一回、「カルネ」始まりのご案内をこのメールアドレスでさせていただきます。
 それまで、解除しないでくださいね。

 長い間、ご愛読いただきまして、ありがとうございました。
 それでは、また、近いうちにお会いしましょう。
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今週の顔

モーガン・フリーマン。超タフなCIAの「退職者」たちが大暴れするアクション『RED/レッド』。ブルース・ウィリス、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレンとアカデミー受賞の名優がずらり(除くブルース・ウィリス。ラジー賞しか受賞してない)。早くも続編プロジェクトが動き出しているとも言われるだけに、これは楽しみ。

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