長きとかたよる心をきらふ儀也
〜長い太刀を好むな〜
(宮本武蔵 『五輪書・風の巻』より)
武蔵先生の言葉(K−1ファイターじゃない方)。
要約すると刀の長さを利用して遠くから勝とうとするのは、心が弱いからだという考えと、単純に接近戦だと不利になるという事らしい。さすが先生! わかり易い。確かに佐々木小次郎の刀も長かった(ツバメは斬ってはいけません)。野球だって、バットが長くてもヒットは打てません(外角はチップが可)。Kー1だって接近戦の方が壮絶KOの可能性大(頑張れムサシ!K−1ファイターの方)。
しかし、ココ、シネマ・ツーではこの流儀が通用しないのです。
〜長き物ほど好まれる〜
これが流儀。イメージしましょう(ジョン・レノン)。
まずは、『ホットドッグ』。長いですね〜。他のあんパンやらサンドイッチやら(どちらもマンつながり)から比べたら、確実に縦長です。ついつい喉を詰まらせるリスクをとってでも、一口で半分位荒々しくいってやりたくなります。豪快に食すべし。
お次は「チュリトス」。もうなんでしょうか。長さの極み。初めて見た時の衝撃はトム・ウェイツの歌声を聞いた時と同じく忘れられません。うちの劇場はこの「チュリトス」ずいぶんと前から販売しておりました。やはり、ミッキーの国(ロッキーのセコンドじゃない方)で行列になる商品はここ立川でも大人気なわけです。今やポップコーンと並ぶスーパーヒーロー(スターローンとシュワルツェネッガー)。
しかし、この二つの商品だけだと(『ランボー』と『コマンドー』)「なんだい、そりゃ、映画館ってとこはそういうのが売れるんだろ?」という言葉。
ハイ、確かに「ホットドッグ」にしても「チュリトス」にしてもアミューズメント界独特の商品。「チュリトス」にいたっては独特を通り越してもはやオンリー1(マッキー風)。デパートやコンビニでは、まずお目にかかれません。
しかし、ここからが重要です。シネマ・ツーで販売しております。焼きたてパン。館内で焼いてすぐにご提供。焼きたてパン。これまでのラインナップは三十種類を超す。焼きたてパン(スイマセン、CMです)。
このパンの中でも特に売れ行きがよいのが、長いパン達なんですね。その中でも「ヌスシュタンゲ」名前だけども東欧のキックボクサーをイメージさせる強者。「ヌスシュタンゲ」そのままでも十分にお客さんに人気ですが、これを輪切りにすると「タンギーポップ」なる商品に!(もはや長くな〜い)これまた大人気。他にもツイスト系の(バンドではないです)の長いパン達が大好評。
何故に長い商品が好まれるのか?これは持論ですが、おそらく映画を観るにあたって、食べやすいんでしょうな。だって縦長な分、暗い場内でもどこから食べ始めればよいか考えなくても大丈夫ですもの。先端から食す。誰も魚肉ソーセージを横から食さないのと同じですね。簡単に食す。何分映画がメインですからね。それで良いんです。
「しかし、宮本先生! 先生の流儀は、いまだ、ここ立川で生きています」
だって、チビッコが、自分のわきの下にチュリトスを挟んで歩いていましたから。あれは確実に体温計ではなく、『刀』そのものでしたから。
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