ナイト・ウォッチ

監督■ティムール・ベクマンベトフ(米でCM600本制作)
出演■コンスタンチン・ハベンスキー
     ヴィクトル・ヴェルズビツキー
     公式HP こちら
(C) 2005 TWENTIETH CENTURY FOX

 ロシアから、『ロード・オブ・ザ・リング』×『マトリックス』の超強力なサイバー・ダーク・ファンタジー(?)、要はごった煮の面白ければ良しッ! のエンターテイメントがやってきた。当然3部作ッ!
 俳優は一人も見たことない。紹介するだけムダだが、全員なかなか素晴らしいヴィジュアルをお持ちの素敵な俳優だ。名前で質が決まるわけでなし、これで良しッ! シリーズ完結までにはここから2人くらいは世界進出するとみた。
 監督はロシア人だが、アメリカで600本も超一流企業のCMを撮ってきた人。つまり映像は最先端というわけ。心配なし。
 中東情勢の悪化から、ロシアは石油景気で一気に国力アップ! 「風が吹くと桶屋が儲かるムービー」というわけだ(最近じゃバタフライ・エフェクトのほうがしっくりくるか)。来週シネマシティでも始まる『大統領のカウントダウン』もこの「桶屋系」だ。
 すでにこの後の『Day Watch』『Dusk Watch』(3本目はアメリカ資本が入って英語で撮るという。ちょっとガッカリ)も制作決定! このサーガの始まりに乗り遅れるな!   
 

 ハラショーッ!
 この策略は見事、割り切ってアメリカ映画にしてしまったのが潔い。どうせそうしたとしても、ロシア人俳優を使い、ロシアでロケすれば、ロシア映画になるだろ? ということだったのだろう。変なこだわりはない。
 1作目にしてカルト映画(良い意味で。おバカ映画ということではない)決定だろう。条件は満たしている。ヴィジュアルは、革命的な新鮮さはないものの、クールだし、完全に説明されることない謎がゴロゴロしている。シリーズものの醍醐味だ。
 ちょっと面白いのは、人ならぬ異種たちの「光」と「闇」の勢力による対立の話なのだけど、そこに明確な分類がないこと。ギャング同士の対立みたいなものなのだ。異種として生まれると、自分でどっちの「組」に入るか選べるという設定が面白い。これみよがしに「悪」でも「善」でもないというのがドラマを複雑にする。
 またイけてるのが、英語字幕。すごくマンガチックにデザインしてあるのだ。つぶやくときは、フェイドアウトしたり、不気味な台詞は血のように赤くしたり。最初から世界配給を狙って、ロシア制作ということを逆手にとった不敵さがカッコいい。日本もやったらいいのに。  


時間表は>こちら

『THE MYTH 神話』
『イーオン・フラックス』
『THE有頂天ホテル』(日本語字幕版)
『北斗の拳』PG-12  『ワンピース』
『かいけつゾロリ ケロロ軍曹』(9日まで)

 

『THE有頂天ホテル』(通常版)
『タイフーン』
『寝ずの番』R-15
『プロデューサーズ』
『大統領のカウントダウン』



vol.6 ハト、そしてポップコーン

 
○ポップコーンの話(たけし軍団の人たちの話ではないです)
 映画館にポップコーン。ポップコーンに映画館。切っても切れない関係ですね
「何故に映画館でポップコーン?」なんて理由は僕もわかりませんが、ポップコーンを映画館以外で食べたことがないのが、今の僕の現状。もっと言うならば、映画を観る時ですらポップコーンは食べられないですね。だって、テイスティング(味見)やらなんやらで、おそらく人が一生のうちに食べるポップコーンの消費量を超えてますもの(どこの劇場スタッフもそうだと思います)。
  そんなポップコーン。当館でも一番の売れ筋商品なわけです。特に繁忙期(学校の長期休暇中ですね)は「これでもかっ!」て位にポップコーンの釜はフル回転。それに比例して、場内に落ちているゴミとしての確率も一番高い商品。確かに、ポップコーンの形からして、落ちやすいんですね。お手軽な感じなのに、いざ手に取ってみると実は指にフィットしないわけです。「やりやがったな〜ポップコーン」って感じの微妙なフィッティング。また、食べる時も、一個だけ食べると何だか物足りないし、ガッツリ取ると必ず一個は落ちそうになる。特に映画を鑑賞中はいろんな意味で神経使います。だから、お子様向けの映画の多いこの時期は、場内に入ると白いカーペットのように舞っております。これはこれで、お子さんがたいそう喜んで映画を観たんだなって、実感が湧くんですが、やはりそこはキングオブポップ? 弾け飛んだ勢いそのままで、我々、清掃班の行く手を阻みます。何か良いアイディアはないものか…。

○ハトの話。
  やっぱりどこの街にもいるもので、立川も以前よりは少なくなったとは感じますが、いますね。ハトちゃん。またこのハトちゃん達、妙に人に馴れているのも多いわけです。元来ハト嫌いの僕としては確実にからかわれているのがオチ。
  しかし、ハトはたくましい。人と共存(?)出来ている事もそうですが、何よりも度胸がいい(ハト胸)。
  最近でもシネマ・ツー前のモノレールのレールの上でチキンレース。そのハト達、モノレールが来るギリギリまで飛び立とうとしない。まさにど根性ピジョン。さらには最後のハトにいたっては、軽くモノレールに接触(セナとプロスト)してもなお飛び続ける有様。このハト達を利用するアイディアはないものか…。

○現状に対しての回答
・まず場内にハト小屋を造ります。そう、造るならスピーカーの横が良いでしょう(スピーカーに見えなくもない)。
・そして、映画が終了し、お客さんが全員退場されたら扉を閉め切ります(必ず完全に締め切る事。一羽でも逃げたら一大事)。
・ハト小屋オープン。後はポップコーンを食べるハト達を見ながら、平和な気持ちで待ちます。
  何と見事なアイディア。これぞ人とハトとの共存関係。もはや同志。というか人間は何もしてない?

 しかし、この理想的なシステム。二つだけ問題が。
  一つは食べたものは、やがて出る。フンの問題。これだけは人間のサポートが必要。
  もう一つはかなり深刻。ハトは上映中もハト小屋にいるわけでして、映画がいよいよクライマックスなんて時に「クルックー」なんて鳴きかねない。そうなると台無しです(ツイストは『宿無し』)。
  以上の問題を解決出来る他の劇場さんはないものでしょうか?どうやらうちの劇場では無理なのです。何故って、僕がハト嫌いだから…。

 今週末には第5回投票が始まりますシネマカウンシル。この企画ももうすっかりおなじみになりました。投票して下さる方も、大体おなじみな感じなのでしょうか、総投票数は横ばいを続けております…。なんと投票率は無関心な若者もびっくりの5%以下ですよ! まあ、これ国家ならクーデター起こってますね。なんとか、しなければいけないんですけど、なかなか良いアイディアが…。
 
 さて、すっかり暗くなったところで、嬉しいお知らせがひとつ。企画アイディアのメールをいただきました。
「昔の角川映画が観たいです。『時をかける少女』とか」  
 ありがとうございます! 実は私どもでも正月に「角川三人娘」で行こう、と考えておりました。しかし、これぞシンクロニシティ(共時性)というものでありましょうか。ネットでどこかが配信するとか、TVで放映するとかいうのと被ってしまい、しかもSEEK読者様にはもうすっかりおなじみ「シネマヴェーラ渋谷」にて「女優薬師丸ひろ子の軌跡」という特集が組まれているではありませんか! (先週終了したようです。現在は「チャウ・シンチー★喜劇は国境を越える!」すごいなあ)   
 …このように特に何かに結びつけているわけでもないのになぜか(『マルホランド・ドライブ』さえ!)、どこかの劇場さんとぶつかるんですよね。そうでなければ権利が切れていたり。  
 というわけで、なかなかリクエストに素直にお応えすることは難しいのですが、努力はしますのでどしどしメール下さいませ。ご一緒に相談しましょう。なんといっても「カウンシル」ですから。
  *冒頭の写真は第4回選出作品『サイドウェイ』です。上映日決定まで、もうしばらくお待ち下さい。

メールアドレスはこちら >> seek@cinemacity.co.jp
シネマカウンシルって何?という方は >>こちら

『恋の秋』 … DVD発売中 KKDS-41 ¥5,040(税込)   発売元:IMAGICA 販売元:紀伊國屋書店
『サイドウェイ』 … DVD発売中 税込¥1,780 20世紀フォックス ホームエンターテイメント
(C)2006 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

『居酒屋兆治』 … DVD発売中 TDV15005D 4725円(税込) ■発売元:東宝 ■販売元:東宝
(C)1983 TOHO CO., LTD. All rights reserved. 
『モンドヴィーノ』 … 4月21日(金)DVD発売 TBD1123 ¥3,990(税込)
発売元(株)クロックワークス 販売元(株)東北新社
(C)1987 ITC,All Rights Reserved. Licensed by Granada International Media Itd.


 ついにシネマシティ(高島屋さん向かって右隣の方)も、4月1日より全館禁煙とさせていただくことになった。ビル内禁煙。健康増進法施行から約2年が経過。…ずいぶん遅くなって申し訳ありません。
 
  90年代のアメリカに吹き荒れた禁煙運動の嵐は、それは凄まじいもので、レストランやバーが全部禁煙はまだ序の口、大企業は喫煙者を採用しないとか、屋内どころか大学の門から5メートル以内は禁煙とか、これはあきらかにやりすぎだろう。
  その影響で、日本の喫煙状況もここ10年くらいで劇的に変化した。そもそも僕が子どもの頃は普通に電車の中でみんな吸っていたし、映画館で吸う人だっていた。少なくとも外で吸って文句言われることなんか絶対になかった。だいたい、バーで吸えないなんて、何しに行くかわからないじゃないか! (僕は喫煙者じゃないけど代弁してみた)

  こういうなんでもかんでも極端に「ルール化」するっていうのは、
いかにもアメリカ的だ。本来は「マナー」の問題だったはずが、いつのまにか本質がすり替わってしまう。

  『インサイダー』というアル・パチーノとラッセル・クロウが共演した、実話を元にしたタバコ業界の裏を暴く骨太の社会派サスペンスがあるが、映画は大傑作でも、ひとつ腑に落ちない点があった。タバコ会社が必死に隠している「事実」というのが、「タバコには発ガン性がある」というものだったからだ。
「え? それって、誰でも知っている事じゃないの?」
  とあなたは思わなかったか。僕は拍子抜けした。だってこの映画は昔々のお話ではなく、公開された年(1999年)のほんの何年か前が舞台だったはずだ(にも関わらず実名で作ったことも話題のひとつだった)。タバコが体に悪いなんて、小学校でもならったよ。そんな「今さら」なことを暴露しようがしまいが、大して関係ないじゃん、と当時はいぶかしがったものだ。
  だが今ならわかる。「科学的データ」というもののアメリカでの極端な重み。個人的に、こいういう行きすぎはどうかとも思うが、まあ日本もそういう流れになってきているから人のことは言えない。
 
 喫煙者のお客様、「迫害」されることには慣れてらっしゃるかも知れませんが、2Fのペデストリアンデッキか1Fのエレベータ前に灰皿をご用意していますので、すみませんがこちらまでお願いします。

表紙の顔 …

コンスタンチン・ハベンスキー。誰? 『ナイト・ウォッチ』の主演俳優。現在でこそ無名だが、シリーズ3作目あたりには、もしかしたらハリウッド進出しているのではないかと。本人もFOXが製作に加わってきたときには、色々思うところがあったはずだ。


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