イングロリアス・バスターズ R15+



(C)2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.


監督・脚本■クエンティン・タランティーノ(『レザボア・ドッグス』)
製作■ローレンス・ベンダー
出演■ブラッド・ピット(『ファイト・クラブ』)
■■■ダイアン・クルーガー(『マンデラの名もなき看守』)
■■■マイク・マイヤース(『ウェインズ・ワールド』)
配給■東宝東和






 映画館に集まったナチス首脳部を暗殺せよ!

 家族を殺され今は映画館オーナーのユダヤ人女性、殺したナチス兵の頭の皮をはぐことから「アパッチ」の仇名をもつアメリカ兵、祖国ドイツを裏切る表の顔は大女優のスパイなどなど、強烈なキャラたちがヒットラー暗殺の陰謀の闇にうごめく。
 だが彼らの背後には、冷酷非情で頭脳明晰な「ユダヤハンター」と恐れられているナチス大佐の影が迫っていた…。

 もはや巨匠! 90年代のカルチャーヒーロー、クエンティン・タランティーノ監督最新作。
 これまで都会に巣くうギャングやろくでなしをこれ以上なく魅力的に描いてきたタランティーノ監督だが、今作はトム・クルーズ主演『ワルキューレ』と同様、第二次世界大戦下でのヒットラー暗殺を描く、戦争陰謀サスペンス。

 ブラッド・ピットをはじめ、『戦場のアリア』などで鮮烈な印象を残すダイアン・クルーガー、『オースティン・パワーズ』のマイク・マイヤースなどスターも出演しているが、むしろさほど知られていない俳優がほとんど。
 だが、それぞれ魅力的なキャラクターに仕上げられ、なかでも「ユダヤハンター」を演じたクリストフ・ヴァルツは、今後ハリウッドで引っ張りダコ間違いなしと思われるほど鬼気迫る仕事っぷり。見事。

 かつてタランティーノ監督に心酔した人、そして豊穣な90'sの映画カルチャーに羨望を抱いている00'sの若者たちは、必見。

 
 




 『キル・ビル』『グラインドハウス』と趣味の赴くままにヘビーなカルト路線を突き進んできたタランティーノだが、今作は意外にも大人の落ち着きがある。

 いや、確かに1976年のイタリアの知られざるマカロニ戦争モノ『地獄のバスターズ』のリメイクなどという、サブカルな看板は背負っているものの、かつてのトレードマークの「無意味で気の利いたおしゃべり」もしゃしゃりでず、非現実的で突飛すぎるキャラも鳴りをひそめている。一見するとまずまず「マトモな映画」にも思えてくる。

 だがやがて少しずつ「本流の映画」とはズレが生じてくる。
 主要登場人物の精神の狂い方、物語上必ずしも必要ではない描写、露悪的なブラックジョークたちに、そのズレは物語が進むにつれてブレ具合を増していき、やがて「常識」のコントロールを断ち切って、クライマックスには怒濤の異次元ワールドへと突進していく。

 これは額面通りの「ナチ映画」なのだろうか? 
 映画館を破壊するテロという物語に込められた皮肉は、何を撃つ?
 タランティーノが提示するものを、あなたはどう読むだろうか。

 
 
  〜11/27(金)
 

THIS IS IT

マイケル・ジャクソン
ムーンウォーカー


母なる証明


天使の恋


サイドウェイズ

 
  〜12/4(金)
 

カイジ
人生逆転ゲーム

スペル




 
    11/28(土)〜
 


理想の彼氏
27日(金)から


トワイライトサーガ
ニュームーン


アンヴィル!
夢を諦めきれない
男たち





 
    12/5(土)〜
 


カールじいさんの
空飛ぶ家
3D吹替
2D字幕/吹替








 
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1秒でも長く、マイケルといっしょにいたい。
そんな ファンの皆様の熱い気持ちにお答えして27日最終日「22:30」の回追加上映決定!!


まさかのチャンス到来! とりわけ音楽好きは必見の傑作。

今週は「SEEKism」の週ですが、あまりの多忙につきお休みさせていただきます。
申し訳ありません。来週書きます!



 『THIS IS IT』フィルムLIVE開催!

 23日(祝)夜、マイケル・ジャクソンのファンの皆様の手によって、貸し切りのパーティ上映を開催していただいた。
  他に類を見ない革新的な劇場レンタルサービス「シネマスイート」をご利用いただいての企画。

 ファンであれば、マイケルの名を叫び、いっしょに歌い踊りたいのが常識。それが普通のライヴというものだ。
 でも映画は通常座ってみるものだし、なかなか声を出すのもはばかられる、というのが日本人マイケルファン全員の悩みどころ。海外ならこんなことで悩むことはないだろうに。

 それを解決する方法はただひとつ、すべての観客が「仲間」であること。
 たとえ顔も名前も知らなくても、マイケルを愛しているという一点さえあれば世界中みんな仲間。なんて素晴らしいことだろう。


 急遽の企画にも関わらず、160名超の方にお越しいただき、皆さんマイケルTシャツは基本として、ハット、バッグ、中には「ビート・イット」の赤皮ジャケット、「スムース・クリミナル」の青シャツ白スーツの方もいらっしゃって、大盛り上がり!

 最初の「この映像は、ロンドンで開催されるはずだったコンサートのためのリハーサルを…云々」という字幕が出た時点ですでにすすり泣きの声(この気持ちわかる。僕も最初みたとき、そうだったから)、選ばれたバックダンサーたちの喜びで涙ながらのインタビューに続いて出る「for Fan…」の文字のところではすでに会場は総立ち。

 「Micheal!」

 と呼び声が響き、皆さんにプレゼントしたサイリュームの光が、闇の中でリズムを刻み始めた。
 すぐに「Wanna be startin' something」が始まる。高らかに叫ばれる「Hee ha!」
 その瞬間、剛山の脳裏に、懐かしい記憶がフラッシュバックした。

 …これ、東京ドームの時と同じだ!

 そう、マイケルのライヴを観た、東京ドーム。
 僕らは外野席で、豆粒みたいなマイケルが踊るのを観ながらも、実際はほとんど両脇にある巨大スクリーンを眺めていたのだった。
 今、cスタジオのスクリーンでこうしてマイケルの映像を観ているのと、実質はほとんど同じだったのだ。
 いや、むしろ映像は圧倒的に鮮明。音質もドームの、天井に跳ね返ってぐわんぐわんいっているものより数段クリアで迫力があり、こっちのほうが体感クオリティは高いのでは? と思ったらなんだか可笑しくなってきて少し笑ってしまった。
 たぶん幸せすぎたのだろう。

 でも僕の意識をあの時のドームに飛ばした本当の本当の理由は、それだけじゃない。
 参加したすべてのお客様がスタンディングで拍手し、歌い、踊ることで生まれた「あの感じ」が、劇場空間を劇的に変貌させたのだ。
 よく舞台やライヴを「お客様が作るもの」というが、それは映画においてもまったくの真実である。この夜、kicリアルサウンドシステムの恐るべき能力をもってしても最終的には到達できなかった「ロンドンの会場」が、確かにここに完成したのだった。

 この夜のお客様は、日本で一番幸せなマイケルファンだったかも知れない。こんなふうに『THIS IS IT』をご覧になった方はきっとほかにいないだろう。
 僕は頭の5分ほどしかいられなかったが、総毛立ち、胸がいっぱいになった。

 残念ながら『THIS IS IT』は27日で完全に終了となる。
 だが、それは今回の上映が終わるというだけのことだ。
 マイケルの音楽が永遠に響き続ける以上、こんな素晴らしい企画を1度きりで終わらせてはならないと思っている。
 まさにこの夜のような奇跡を起こすために「シネマスイート」は始められたのだ。

 ふたたび同じようなことができないものか。ほんの少しずつでも動き始めたい。

今週の顔

ロックバンド「アンヴィル」のふたり。
夢見るロックオヤジのドリームス・カム・トゥルーな必涙ドキュメンタリー『アンヴィル! 夢を諦めきれない男たち』28日より上映決定。
剛山も思わず「え!? マジでやるんスか」と驚愕したゴリ押し強行スケジュール。2週限定だけに、迷ったら負けッ! 思い立ったらすぐに来館。朝イチか夜ラストの2回上映しかなくてすみません。

ご意見、感想お待ちしております … seek@cinemacity.co.jp

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