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エミリー・ローズ |
監督■スコット・デリクソン
出演■ ローラ・リニー(『ミスティック・リバー』)
トム・ウィルキンソン(『バットマン・ビギンズ』)
公式HP こちら
(C) 2006 Sony Pictures Entertainment(J) Inc,All rights Reserved
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悪魔が憑依したという女子大生を除霊しようとして失敗、死に至らしめたとして罪に問われた神父の裁判劇。少女は病だったのか、本当に悪魔つきだったのか? 白昼の公然たる法廷で、その「証明」が繰り広げられる。
監督は『ヘルレイザー/ゲート・オブ・インフェルノ』のスコット・デリクソン。…と聞くとなんだZ級ホラーかよ、と思われるかもしれないが、911事件を引きずる男を静かに描いたヴェンダースの秀作『ランド・オブ・プレンティ』の原案を担当したと聞けば少しは安心だ。
俳優陣はローラ・リニー(『ラブ・アクチュアリー』)、トム・ウィルキンソン(『フル・モンティ』)など名脇役系で固めていて揺るぎない。また新人の「憑依される女子大生」ジェニファー・カーペンターの「関節異常曲げ演技」は見物。
この題材はジョディ・フォスター主演の傑作『コンタクト』と同様である。超常現象は実在するか、否か。冒頭から、ビシッと裁判ミステリの姿勢を打ち出すことで、他愛のないホラーに堕することなく、一本筋を通している。 |
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なによりも題材が良い。超常現象(幽霊、宇宙人、超能力など)は実在するか否かを法廷で裁く、というストーリーだけで、わくわくするではないか。ホラーにジャンル分けされがちではあるが、ミステリとして観るが正しいだろう。悪霊を退治する話ではない。
「憑依」という現象が興味深いのは、全部本人の中で起きているということである。超能力なら例えばスプーンが曲がらなければそれで終わりだし、宇宙人にしてもやはり物理的な証拠がなければ証明できないが、「憑依」だけは自己申告制なのだ。
だから作品の中でも科学的な言い分として出てくるが、「精神病の可能性」はどこまでいってもぬぐい去ることはできない。しかし同時に、実はどこまでいっても「悪魔の仕業である可能性」をぬぐい去ることも出来ないのだ。なぜなら誰も他人の「心の中」をのぞくことは出来ないから。完全な証明には決してたどり着けない(これは刑法第39条、心神喪失者は罰せずの問題にもリンクするだろう)。
この一点を支点に、物語はシーソーのように揺れ動く。裁判モノの醍醐味だ。決して一流の傑作とは言わないが、この作品はなかなか踏ん張っているし、映画の物語をジャンプ台にして、広くさまざまなことを考えさせてもくれる。 |
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時間表は>こちら
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『サイレン』 『男たちの大和/YAMATO』
『ミュンヘン』 『PROMISE』
『博士の愛した数式』
『ダイヤモンド・イン・パラダイス』
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『マルホランド・ドライブ』
『THE MYTH 神話』 『南極物語 字幕』
『ウォレスとグルミット 吹替』
『子ぎつねヘレン』 『SPIRIT』
『ブロークバック・マウンテン PG-12』 |
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vol.6 Mothers Oriental |
昨年11月、シネマシティビル1階にオープンしたレストランには、もういらっしゃいましたか?実は、上階にある他の飲食店さんの大家さんは別にいらっしゃるのですが、ココだけはシネマシティが大家さんなのであります。というわけで、今回は「Mothers Oriental」をご紹介します。
このお店は、何がイイって、料理やサービスはもちろんのこと、大家だから言うわけじゃありませんが、とにかく空間がイイんです。もう少し前だったら、『東京デザイナーズレストラン』とか、今や携帯コンテンツにもなっているホイチョイプロダクションズの名著『東京いい店やれる店』に出ちゃうんじゃないか、ってくらい、扉を開けて一歩入ると、なかなかリッチな空間がそこに広がっています。立川で「口説く」ならこの店、であります。
ご存知の通り、以前は「シネマカフェ」だった場所です。ところが天井を取り払っただけで、あれだけの豊かな空間が生れたことは、想像以上でした。6m近い天井高のおかげで、「マザーズ・オリエンタル」には中2階席もあります(口説くならここがオススメ)。そう言う意味では、「シネマカフェ」時代は、なんともったいない使い方をしていたことか、と今更ながら思います。天井が高いってキモチいいですよね。天井の高いこと、それ自体がサービスだ、などと個人的には思っております。
たとえば立川で言うと、パレスホテルのコーヒーハウスに入ります。何か飲み物を頼むと800円、900円しますよね。街の喫茶店やカフェで同じようなモノを頼んでも、400円か500円。この差は何か?高級なコーヒーカップ? うやうやしいホテルならではのサービス? でもね、私は、あの2層吹き抜けの空間でゆったりとくつろいでお茶を飲めることに、代金の対価を見出します。頭がくっつきそうな、せまーいお店と比べて、面積×高さの単価で考えると実は安い、ってことであります。だから、パレスホテルのコーヒーだって高くない、これが私の主観です。ホテルのロビーならではの豊かな空間の中でお茶が飲めること、それがいいのであります(そうやって納得しています)。
で、「マザーズ・オリエンタル」。そう、同じ代金で、あの天井空間がもれなくついてくるのです。これはもう、本当にお得なお買い物です。1時間とか2時間とかいう時間、お店の中で過ごすわけじゃないですか。私たちはそのお店の空間も時間で買っているわけですから。もちろん料理もサービスもいい、インテリアも照明も悪くない。でも、それだけなら、まあ、いくつかあるわけです。他にも。
でも、ココは、それに加えて天井が高いから、面積×高さに払った単価がとっても安い。こういう店はなかなかないですよ。少なくとも立川周辺には少ないと思います。
というわけで、みなさん、ランチにディナーにパーティに、そして結婚式にも、どうぞ「マザーズ・オリエンタル」をご利用ください。若くて元気で親切なスタッフが、いつも笑顔で気持ちよく迎えてくれますよ。
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今回もなんとか無事始まりました第4回シネマカウンシル。今回のテーマは「映画に酔いたい、映画で酔いたい。」というわけで、お酒に関する作品を選出してみました。集まった作品はジャンルも国もバラバラでヴァラエティに富んだものとなりました。
ロメールと高倉健を闘わせるという素敵。オリーブ少女(まだ生息しているの?)のカリスマと、男気ヤクザのカリスマとの激突の行方はいかに?
あ、すでに『恋の秋』脱落気味ですか? いやいやまだまだ、さあ、投票を!
投票は>> こちら
シネマカウンシルって何?という方は >> こちら
『恋の秋』 … DVD発売中 KKDS-41 ¥5,040(税込)
発売元:IMAGICA 販売元:紀伊國屋書店
『サイドウェイ』 … DVD発売中 税込¥1,780 20世紀フォックス ホームエンターテイメント
(C)2006 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
『居酒屋兆治』 … DVD発売中 TDV15005D 4725円(税込)
■発売元:東宝 ■販売元:東宝
(C)1983 TOHO CO., LTD. All rights reserved.
『モンドヴィーノ』 … 4月21日(金)DVD発売 TBD1123 ¥3,990(税込)
発売元(株)クロックワークス 販売元(株)東北新社
(C)1987 ITC,All Rights Reserved. Licensed by Granada International Media Itd.
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『エミリー・ローズ』で扱われている「憑依(ひょうい)」というのは興味深い現象である。欧米では「悪魔憑(つ)き」、日本では「狐憑き」「犬神憑き」などと呼ばれる。取り憑かれると、女性が男の声でうなったり、古語や外国語を話したり、暴力的な異常行動に出たりするのはTVや映画でもおなじみだからご存知だろう。
大学生のころ、住んでいた寮で、ダメな学生たちがヒマをもてあまし、「降霊だまし」というのが流行った。組織的なサクラで、大がかりな「霊を呼び出す儀式」を行い、一人をダマすのである。
サクラの一人がリーダーとなり、夜、真っ暗にした部屋で5、6人が集まる中、それらしい怖い話をして、その霊をこれから呼び出すと宣言する。しばらく重苦しい沈黙が続いた後、端のほうのヤツの呼吸が荒くなり、ケモノのようなうなり声をあげ始める。それをきっかけに順番にサクラのメンバーの様子が異常になっていき、痙攣しだしたり、呪いの言葉を吐いたりする(「寮長クビにしろ!」とか)。ダマされている一人は恐怖のどん底に突き落とされるというわけだ。
やがて狂乱の宴は最高潮を迎え、サクラは「ギョーッ!」と叫びながら床で跳ね回り、そのあまりの激しさに部屋の電気がつけられ、しかし、内一人はどうしても正気に返らず、ダマされているヤツは気つけのためにバケツに水を入れて持ってくるように命令される。顔を真っ青にしながら水を運んでくると、部屋では何もなかったようにみんなテレビを見ながら「え?どうしたの?」。
…と、こういう流れのはずであった。しかし、野々村のときは違ったのだ。「やせぎすのゴン太くん」を思わせる風貌の彼は、天然ボケの変わり者だったが、これは予想をはるかに裏切る展開であった。
そう最初はいつも通りだった。だが端のヤツから順番にうなり始めたとき、不意に、ダマされ役のはずの野々村の呼吸が激しくなったのだ! そして苦悶するように「うううっ…」とうめくではないか!
…さすがにその場の全員が素に戻って突っ込んだ。ウソつけ、と。おまえは違うだろう、と。
「場の雰囲気に合わせたほうがいいかと思って」
おい野々村よ、生き方間違ってないか?
『エミリー・ローズ』を観て、こういう事例もあることを皆さんに報告したかった。人間は、不思議だ。
| 表紙の顔… |
デイヴィッド・リンチ監督。18日(土)からシネマカウンシル選出作品としてついに上映がスタートする『マルホランド・ドライブ』の監督である。監督の名前は知らなくても、当時『24』どころの騒ぎじゃなかったほどブームになったTVドラマ『ツインピークス』を作った人と言えばわかるだろう。ドラマには自身も出演していた。 |
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