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シリアナ |
監督■ スティーヴン・ギャガン
出演■ ジョージ・クルーニー(『オーシャンズ12』)
マット・デイモン(『ボーン・スプレマシー』)
クリス・クーパー(『遠い空の向こうに』)
公式HP こちら
(C) 2005 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved
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祝ジョージ・クルーニー、アカデミー助演男優賞受賞! 14キロ増量した上に、撮影時頭を強打し、口から脊髄液を吐いて手術したという熱演ぶり。
クルーニーは監督作『グッドナイト&グッドラック』でも50年代アメリカの赤狩りを題材に政治的問題に切り込んでいるが、この作品でも近年の世界情勢を知るに欠くことの出来ない「オイルマネー」をめぐる陰謀を描いている。原作は元CIA工作員が書いた告発本「CIAは何をしていた?」(新潮社刊)。
タイトルの「シリアナ」とは、イラン、イラク、シリアの三つがひとつの国家になった場合の想定国名。CIAが使っているコード名だという。
監督に、スティーヴン・ソダバーグにアカデミー監督賞をもたらした『トラフィック』の脚本家、スティーヴン・ギャガン。今作でも複数の登場人物とエピソードを自在に組み合わせていく手腕が冴える。
他に『ボーン・スプレマシー』のマット・デイモン、『サウンド・オブ・ミュージック』のキャプテン、クリストファー・プラマー、『遠い空の向こうに』の主人公の父親、クリス・クーパーが出演。何げにシネマシティとは縁が深い。
ショッキングなポスターヴィジュアルから、いきおい余った中高生が、セックス・ピストルズの映画と勘違いして入っていく。
しかしまあ、それも青春の1ページであろう、と暖かく見守った。 |
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普通、映画はこんな風に始まる。まず「街の全景」が映り、次にその街の「ランドマーク的な建物やストリート」が点描され、そして主人公のいる「ビルの外観が看板込み」で捉えられ、やっと室内に入る。すごく親切な作品なら「なんとか部長室」などとドアのガラスに書かれているところまで映す。こういうのを「説明カット」と言う。こうすることで、登場人物が例えば「東京の、立川の、シネマシティという映画館の、4Fの劇場の中にいる」ということがわかる。
こういうのはセリフにもあって、よくギャグにされるが「あ!あれは隣町では泣く子も黙るっていう、チンピラをいっぺんに5人も病院送りにした三高の虎太郎番長だぁ!」というヤツ。これは「説明セリフ」という。
こういうのをスムースにわざとらしくなくこなすのが「洗練」ということになるのだが、この映画は「わざとらしくなく」するのではなくて、大胆にも大幅カットしてしまった!
そのおかげで、目の前で起こっていることが、ある程度の政治的知識を持っていなければ(そして勘が良くなければ)全然わからない。いわゆる「芸術的で難解」というのではなく、見たことのないスポーツを観戦しているようなものなのだ。
しかし、この大胆な省略には「可能性」が潜んでいると感じた。なぜならヨーロッパ的難解さとは、この映画は無縁なのだ。本当は明確で、単純でさえある。つまりあくまでアメリカ映画。そこを固めつつ、思い切って跳躍した心意気に拍手。
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時間表は>こちら
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『アサルト13 要塞警察』
『ウォーク・ザ・ライン』
『ナイト・オブ・ザ・スカイ』
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『イーオン・フラックス』
『ウォーターズ』 『エミリー・ローズ』
『北斗の拳 ラオウ伝殉愛の章』
『ケロロ軍曹/かいけつゾロリ』 |
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vol.5 もはや、春である。 |
「携帯アナウンス」の話。最近では、どこの劇場でもやっているだろう、上映前のご案内の事です。マイクで放送したり、DLPで上映したりするんですが、ご存知のようにシネマシティでは直接スタッフが出ておこなっております。この「携帯アナウンス」(うちでは、そう呼んでます。)簡単に説明すると、ポイントは3つ。
1つ目は、お客さんにその劇場で上映される作品名を正確にお伝えする事。
2つ目は、携帯電話の電源を切ってもらう事。(電源を切るってのがポイント。マナーモードでも「ンー・ンー」って唸ってしまいますからね)
最後の3つ目は、今から上映が始まるという事。
この3点を1分くらいで案内するわけです。これがなかなか緊張するわけです。ベテランスタッフになってくると、
「軽く漫才でも…」
なんて感じになりますが、新人スタッフにとっては、最初の難関になるわけです。
それは当然です。だって、大勢の人の前に立って話しをするなんて、舞台俳優か校長先生くらいしか思いつきませんもの。(あっ、アカデミー賞のスピーチも。ジョージ・クルーニーおめでとう!)でもこの「儀式」とも言える仕事がこなせるようになれば、映画館の接客はだいたいが出来ると言っても過言ではありません。ようは、度胸がつく事でハッキリとした接客が出来るようになるわけです。だから、「携帯アナウンス」が上手いスタッフほど接客が良いと思ってもよいくらいに、基本になります。
さらには「映画館の接客は携帯アナウンスに始まり携帯アナウンスに終わる」という言葉もあるように、退職前の最期の仕事に選ぶスタッフも多いです。だからこそ、僕はこの季節にこの「携帯アナウンス」をしたくないわけです。
だって、小生、花粉症ですから……。
想像してみて下さい。(ジョン・レノン)涙目で鼻をすすりながら男が入ってきて、
「携帯電話の電源を切って下さい」
なんてお願いしたら、確実に思いつめてますね。もしかしたら同情で、
「そんなに涙ながらに訴えるなら切ってやっか、なあ、相棒」
なんて思うウエスタンな男性もいるかもしれない。(アン・リー監督おめでとう!)でもそれではダメですね。かといって、マスク着用で(花粉用ゴーグルなんかも付けちゃって)案内なんかした日にゃ、確実に武装勢力の犯行宣言。上映作品を高らかに宣言したうえで、
「携帯の電源を切れ!」
「今から始める」
なんて、
「何を始めるんだよ?」
ってことになってしまいます。確実に殺られてしまいます。これではもっとダメですね。
だから、僕にとって春に「携帯アナウンス」はマーティン・スコセッシに「オスカー」くらい苦手なものなのです。違うか…。
花粉症のお客さんが、映画1本分の時間だけでも鼻水が止まるのお祈りしております。
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今週末からはもう第4回を始めますシネマカウンシル。なかなかてんてこ舞いであります。
第4回は「酒」についての映画を集めてみました。ジャンルはメチャクチャですが、どれも「酒」をめぐるもの。古い作品もあれば、まだソフト化されてない新しい作品も入れるつもりです。発表をお楽しみに。
さて、いよいよ第2回の『マルホランド・ドライブ』の上映が迫っているわけですが(3月18日〜24日)、みなさま、スケジュールの準備はよろしいでしょうか? さて、
今回はこの作品の魅力を語ろうと思います。
デイヴィッド・リンチという監督の魅力は、これ「強迫神経症」の魅力なんですね。「強迫神経症」というのは、一般的に言うと、家の鍵を閉め忘れたんじゃないか、プラットホームに立つと飛び込んじゃうんじゃないか、とかいうことが気になって気になって、いろんなことが手につかなくなる、というヤツです。手が汚れているんじゃないか、と何時間も洗い続けるとかですね。 リンチの場合は、いろんなところに「陰謀」が隠されている、と思ってしまうわけです。何かひそんでいる、何か秘密が隠されている、と物事に対して考えてしまうみたいなのです。闇からぬっと人が出てきたりする演出がよくあるんですけど、それなんかまさにそう。
『ブルー・ベルベット』という映画のラスト近く、窓の外でかわいらしいコマドリが鳴いているんですが、そのくちばしの先には虫がうごめいています。「世界は見た目と違う」。これがリンチのキーワードです。永遠に洗い続けても、落ちること無い意識の底の黒いシミ。
『マルホランド・ドライブ』も、謎解きとして観るのもいいのですが、推理映画じゃないので、ロジックで追っていっても、強迫神経症の「理由」にはたどり着けないと思います。「なんだこれ、わけわからん」と怒るよりも、その「疑い」から生まれる「美しい不安」こそを観て頂きたいです。世界の全てがアヤシくみえる病的世界。何か裏があるんじゃないか、という脅えから生まれる二面性(文字通り登場人物のキャラクターが一変する潔さ!)に翻弄される喜び。
まあそんなに難しいこと考えなくても、スリルあり、アートあり、ホラーあり、ギャグあり、エロスありの、場面場面を楽しんで下さい! リンチの映画はですね、「闇」がポイントですから、TVスクリーンなんかじゃ黒がつぶれちゃってダメです。ぜひ、劇場で!
シネマカウンシルって何?という方は >>こちら
『マルホランド・ドライブ』 …
発売元:コムストック/PCBE-50340/¥3,800(税抜)
(C)2001 STUDIO CANAL/A CO-PRODUCTION OF LES FILMS ARAIN SARDE,STUDIO CANAL, PICTURE FACTORY
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やはりアカデミー賞のことに触れずにはいられまい。
もっぱら『ブロークバック・マウンテン』が「sweeper(総取り)」との評判だったが、『クラッシュ』が思わぬ「sleeper(掘り出し物)」で、かっさらったって感じ。うん、まあ、ちょっとライムしてみた。
都内では新宿武蔵野館とシャンテシネとシネマシティだけの上映だった。このSEEKでも熱く取り上げた(2月15日号)。
しかしお客さんはさっぱり。「良い作品=ヒットではない」というわかりきった結論を再認識。
内容が単純ではなく、どういう映画なのか説明しづらいから、配給も宣伝に苦労しただろう。アメリカでは割とハードなヴィジュアルで攻めていたのを、日本ではソフトな(ラブストーリーのような)イメージに変更した(成功したかどうかはわからない)。
良い意味でも悪い意味でもこれは「テクニカル」な群像劇で、素朴な感情移入など最初からお断りである。構成や編集や撮影や伏線に頭をめぐらせて観る作品。アカデミー賞の歴史において、こういう種類の映画が選ばれたのはかなり特異なことだ。
すでにシネマシティでは終了してしまっているので、未見の方は新宿か有楽町へ。公開が終了するくらいの時に簡単な「読解」をコラム(SEEKism)で書く予定。
お詫びと訂正
先週号の「編集後記」におきまして、『次郎長三国志』シリーズを時代劇のベスト10にあげた、という評論家は山根貞夫さんではなく、山田宏一さんの記憶間違いでした。山田さんと言えば、トリュフォー研究や「美女と犯罪」(ワイズ出版)の印象が強かったので、記憶の中で邦画と結びつかなかったのが原因と思われます。シネマヴェーラ渋谷にて山根貞夫さんのトークショーを聴いているときに、うっかりに気づきました。申し訳ございませんでした。
| 表紙の顔… |
ジョージ・クルーニー。ハリウッドで一番熱い男。いわゆる兄貴系(ゲイという意味じゃなく)。ハリケーンのときは「オーシャンズ」のチーム(ブラピとかジュリア・ロバーツとか)をひきつれてボランティアに駆けつけたらしい。政治的問題にも果敢に挑み、売国奴の批判にも「上等」と答えている。父親がTVのキャスターで、自身も本当はジャーナリストになりたかったそうだ。 |
ご意見、感想お待ちしております … seek@cinemacity.co.jp
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◇発行人サイト シネマシティ http://cinemacity.co.jp/
◇責任者名 シネマシティ株式会社 メルマガ編集部 遠山
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