スタンドアップ

監督■ ニキ・カーロ
出演■ シャーリーズ・セロン(『モンスター』)
     フランシス・マクドーマンド(『ファーゴ』)
     ウディ・ハレルソン(『ラリー・フリント』)
公式HP http://wwws.warnerbros.co.jp/standup/#

  アメリカの北国の鉱山で働くシングルマザーが、男達の執拗な嫌がらせに屈服せず、集団訴訟を起こすために立ち上がる、実話を基にした作品。
  同じ訴訟を扱ったものでも『エリン・ブロコビッチ』的な軽快さとは逆に、雄大な美しくも厳しい自然を織り込み、真摯な姿勢で取り組んでいる。そこに胸打たれる。
  演技陣は主演のシャーリーズ・セロンを始め、『ファーゴ』のフランシス・マクドーマンド、『ストレイト・ストーリー』のシシー・スペイシク、『シン・レッド・ライン』のウディ・ハレルソンと、実力派ぞろい。
  監督は『クジラの島の少女』のニキ・カーロ。因習と戦う女性、というテーマを本作でも展開した。
  娯楽的過剰演出を押さえた地味な作品ではあるが、こういう秀作こそぜひご覧頂きたい。

 

 霧に包まれた静謐な木立、地平線まで広がる荒地。カメラは滑らかに上空に舞い、これらを映し出す。彩度を押さえた色味が、 厳しい冷気を伝える。紛れもない「映画の絵」。なるほど、撮影は『ミッション』『シェリタリング・スカイ』のクリス・メンゲスである。
  鉱山の町ゆえ、自然は厳しい。人を容易に寄せ付けない大地という、このビジョンひとつで、物語の骨子を提示してみせるのが鮮やかだ。
  また裁判の陳述から回想形式で物語に入っていくのも、上手い語り口である。エピソードごとに問題にされていることが明確に弁護士から突きつけられるため、語られるべきことがきちんと整理される。
  こういう良作が、地味だというだけですぐに打ち切られるのは哀しい。派手なもの、娯楽指向のものを悪く言うつもりはないが、映画はそれだけでもない。すみませんが27日までなので、急いで予定を立てて下さい。



時間表はこちら
http://cinemacity.co.jp/webReservation/calendar.do

『キング・コング 吹替版』(字幕は上映中)

 

『レジェンド・オブ・ゾロ』
『博士の愛した数式』 『天使』


   知る人ぞ知る、公開が見送られそうになったところを、映画ファンがインターネット(mixi)で集まり署名運動を起こして公開までこぎ着けたことで話題になった『ホテル・ルワンダ』を、シネマシティでも上映します!(1月28日(土)〜2月10日(金)予定)。1月14日から渋谷シアターNでスタートし、土日は満席御礼という大ヒット! これから全国で順次拡大公開されていくそうです。
  実は、この上映運動に、シネマシティは早い段階から参加していたのです! …といっても、具体的に何をしたというわけではないのですが。「作戦会議」に参加させて頂き、署名を集めるチラシにも「協力」という形で(何も協力してませんが)、シネマシティの名前を載せて頂きました。
  何はともあれ、上質の映画がきちんと公開され、お客さんが入るというのは素晴らしいことです。来週はこの映画の魅力を紹介します。

公式HP … http://www.hotelrwanda.jp/
「ホテル・ルワンダ」公開を応援する会 … http://rwanda.hp.infoseek.co.jp/

(C)2004 Kigali Releasing Limited. All Rights Reserved.

vol.4 コンセッション

 映画館や競技場にある売店、土産物店、を主にアメリカでは「concession(コンセッション)」と呼んでいるそうです。てなわけで、シネマシティ/シネマ・ツーでも売店をコンセッション、略して「コンセ」などと申しております。この呼び方、最近、この国の映画館業界では、当たり前に通じる言葉になってきているようです。売店のレジカウンターの上に「CONCESSION」というサインを付けている映画館もありますよね。私自身は、数年前、他の映画館におじゃまして、館内を見せていただいた時に、「コンセッション部門の売上ナンバーワンは○○です。」などと説明されて、最初は一体何のことか分からなかったのですが、怖いもので、今ではフツウに社内で通じる言葉になってしまいました。
  そんなコンセのイチ押し商品として、「焼きたてパン」があります。コンビニで売っている焼きたてパンと違うところは、調理場にちゃんとオーヴンがあって、その場で焼いていることで、文字通り、ホントの「焼きたて」をご提供しております(コンビニでも「ナチュラルローソン」なんかにはちゃんとオーヴンがあって、焼いていますよね。そして、実は、そのナチュラルローソンのパンとシネマ・ツーのパンは同じメーカーのものなのであります。先日、12チャンネルの「ワールド・ビジネス・サテライト」を見て初めて知りました。だからどう、ってことはありませんが…)。
  もっとも、調理場で粉をこねてパンを作っている職人がいるわけではなく、本当のことを言うと、冷凍の生地をそのままオーヴンで焼くとできあがり、というものです。そのまま、とは言っても、オーヴンも本格スチーム・コンベクション・オーヴンでなければなりませんし、焼き上がるまでには最低でも20分くらいかかります。そして、パン自体は保存料を使っていないもので、安心して食べていただけます。「ナチュラル」なわけです。
  このように、スタッフとしては、かなり自信をもっておすすめしたいメニューなのであります。立川地区では、高島屋の「フォション」「サンジェルマン」に勝つ、伊勢丹の「アンデルセン」に勝つ、くらいの気合いで、自分たちは映画館併設の売店をやっているのではない、売店に併設の映画館をやっている、と思ってスタッフは日々パンを焼いております(一体デパ地下のパン屋さんは1日にどのくらい売れるものなのか、さっぱりわかりませんけれど…)。
  生地の種類もたくさんあります。甘いのから辛いのまでご用意しておりますので、映画のお供、ばかりでなく、この周辺でお仕事をされている方、昭和記念公園に散歩の帰り、お買物の合間のご休憩に、ランチや3時の休憩にも、是非、シネマ・ツーのコンセをご利用下さい。また、年末から1階のガラスに面して新しく斬新な意匠の大きなテーブルと椅子も設置しました。外を眺めながら、パンとコーヒーで一息、なんていうスペースになればと思います。お気軽にご利用下さい。

 始まりました、第2回投票! 今度は第1回とうってかわってそのテーマは「新春 壊れ映画」。新しめの作品の中から、マニアックなものをチョイス。
  マニアックと言っても、制作者のひとりよがりなアート気取り、こういう作品ではありません。ストーリーやプロットや構成はデタラメ(もちろん意図してですよ)でも、きっちりエンターテイメントしています。笑って泣けて、陶酔できるからこそ、傑作。
  本当なら1本1本、原稿用紙30枚くらい語り倒したいんですが、ただでさえ「長すぎて読まない」という笑えない冗談を耳にしますので、やめておきます。
  今回も傑作ぞろい。考えるだけ考えたら、さあ、投票を!
  →こちら (投票はシネマシティズン会員様限定です)。


  「下流社会」「年収300万円時代を生き抜く経済学」なんて本がベストセラーになる昨今、やはりこれからどんどんアメリカ型の貧富格差が怖ろしく激しい(参照)社会になっていくのかと考えると、日々おちおち眠ってもいられない。アメリカは平気な顔で、ものすごい要求をしてくるし(参照)、たぶん逃げられないんじゃないか。『ランド・オブ・プレンティ』で描かれた、アメリカ貧困層の生々しい現実が頭をよぎる。
  もう僕らの世代は「ホリエモンかニートか」みたいなところまできていると言っても大げさではないかもしれない(でも金持ちになっても逮捕される可能性もあるけど)。
  だから僕らは、いつかに寺山修司が提案した「一点豪華主義」を復古しよう。もう金持ちになれるのはあまりに一握りだけだから、きっぱりあきらめよう。あがいてもダメだ、日本の政治が悪い。贅沢は一点だけにするんだ。そこに21世紀型の「自分らしさ」というテイストを振りかけて、新しいスタイルを生み出す。それが幸せへの近道だ
  つまり、世間的に評価が確定していないものに豪華を求めてみる。車とか服とかはダメだ。「自分らしく」ない。例えば「ハミガキ粉」なんかいい。「Margaret Josefin」のブレスパレットを全32種そろえて、毎日違う味で磨く。何という贅沢。
  鉛筆なんかどうか? 「Graf von Faber-Castell」の伯爵コレクションパーフェクトペンシル。\26,250。安い。これで伯爵気分は安い。
  僕はもう決めてある。豚だ。豚と言っても超高級豚だ。その名も「イタリアの幻の豚 チンタセネーゼ」 。これだ。飼育が難しく、ほとんど市場に出回らないという。これを伝統的手法でサラミとかプロシュート(生ハム)にしたものを、えいや、といただく。なんという幸福だろう。
  しかもこのチンタセネーゼ、美味いだけでなく、ルックスがいい。女の子に人気の動物「豚」と「パンダ」の組み合わせだ。これはキャラクター化したらドカンといくんじゃないか。チンチン君。そこまで考えてのこのチョイス。
  さあ、あなたも、自分だけの「贅沢」を探すんだ。


チンチン君
表紙の顔… 角野卓三と伊東四朗。『THE有頂天ホテル』で共演。おかげさまで大ヒット中。この二人は以前三谷幸喜の舞台『バッド・ニュース☆グッド・タイミング』でも共演。過去に売れたがケンカわかれした漫才コンビを演じた。

おご意見、感想お待ちしております … seek@cinemacity.co.jp 

◇メルマガ名  シネマシティメールマガジン『SEEK』
◇発行人サイト シネマシティ http://cinemacity.co.jp/
◇責任者名   シネマシティ株式会社 メルマガ編集部 遠山
◇登録ページ   http://cinemacity.co.jp/magazine/
◇解除ページ   http://cinemacity.co.jp/magazine/
このHTMLメールを受信したり、読むだけでコンピュータウイルスに感染されることはありません。
HTML文と画像ファイルへのリンクのみをお届けしています。JavaScriptやActivexは使用していません。
メールマガジン配信システムの仕組み上、添付ファイルは配信できません。
このメールマガジンの 内容により損害を被った場合、一切の責任を負いかねます。
このメールマガジンの著作権は、シネマシティ株式会社に帰属します。一部を改変または省略し、無断で転載掲示するなどの一切を禁じます。